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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第八十三話 閃く光、燃ゆる炎
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ならないうちにね」
「それなら話はわかるけれどな」
「しかしだ」
ここでリュウが二人に言う。
「また強敵出現だな」
「ええ、そうですね」
セイラがリュウのその言葉に頷く。
「今度は紅蓮の修羅ですか」
「閃光のアルティス」
この存在がクローズアップされる。
「かなりの相手だ」
「なあ、それだけれどな」
スレッガーがここで一同に声をかける。
「フォルカの奴今までよりダメージが大きいぜ」
「あっ、そういえば」
「そうですね」
ハヤトとカイがそれに気付く。
「ありゃあ相当な相手だ。しかしな」
「フォルカとあいつの縁が気になるな」
「はい」
セイラはまたリュウの言葉に頷いた。
「何者かのか」
「義理の兄とか言っていたな」
「ああ」
アポリーがロベルトの言葉に頷く。
「確かにな」
「兄か」
「詳しい話は後だ」
話が進もうとしたところでクワトロが通信を入れてきた。
「今は撤収する。いいな」
「わかりました」
「それじゃあ」
「おいフォルカ」
カイがフォルカに声をかける。彼はまだ戦場に立っていた。
「帰るぜ。いいな」
「わかった」
まずはカイの言葉に頷く。しかしこれで終わりでないことは明らかだった。決着はまだ何もついてはいないのだから。
戦いが終わったロンド=ベルはフォルカから話を聞いていた。彼は静かに話しだした。
「あの男は俺の兄だ」
「義理のお兄さんですよね」
「そうだ」
ショウコの問いに答える。
「血はつながっていない」
「やっぱり」
「そして修羅界の将軍でもある」
「将軍・・・・・・」
「修羅王」
新たな名前が出た。
「その片腕だ」
「修羅王!?」
「修羅界を統べる覇者だ」
こうコウタに答えた。
「この世界をな」
「覇王ってわけかよ」
コウタは彼の言葉を聞いてこう述べた。
「力で支配してるんだな、つまり」
「その通りだ。力こそが正義だ」
フォルカの言葉が厳然なものになった。
「修羅の世界ではな」
「そうだったのか」
「そうだ。そして」
フォルカはさらに言う。
「俺はその修羅の世界に疑問を抱きだしていた」
「疑問をか」
「闘うことのみに生き」
修羅の世界のことも話す。
「そして敗れれば死だ。その世界に疑問を抱いたのだ」
「何故そうなったんだ?」
一矢がフォルカに対して問う。
「そう思うようになるには理由が必要だが」
「それには理由がある」
「理由が?」
「そうだ。俺は親友であり弟でもある男を殺さなければならなくなった」
「闘いの結果か」
「そうだ」
一矢に答える。
「しかし俺は殺さなかった」
「そのせいでか」
「あいつは今も俺を怨んでいる」
表情こそ変えてはいないがそれでも上を見上げた。
「今もな。俺も修羅の世
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