暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第八十二話 デュミナスの答え
[4/15]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

ヒカルも普段の明るさがなかった。
「確かに。デュミナスが」
「ちっ!洒落になってねえぞ!」
「これは大変ね」
イズミもいつもの駄洒落がない。
「まさかの復活なんてね」
「どうしたものでしょうか」
ジュンは冷静にこれからのことを考えていた。
「デュミナスが復活するとは。思わぬ事態ですね」
「このパワーよ、感じるよな」
サブロウタは何とか痩せ我慢で笑っているだけだった。
「おいおい、洒落になってねえぜ」
「くっ、行くべきだが」
さしものダイゴウジも前に出られなかった。
「このプレッシャーは・・・・・・」
「迂闊な動きは避けた方がいい」
ナガレが彼等を制止する。
「これは。尋常ではない相手だ」
「そうですね」
アキトはブラックサレナの中でごくり、と喉を鳴らしている。
「これは。どう見ても」
「ラリアー」
「・・・・・・・・・」
デュミナスはラリアーに声をかけた。しかし返事はない。
「デスピニス」
「・・・・・・・・・」
「ティス」
「・・・・・・・・・」
二人も同じだった。やはり返事はないのだった。
「心を失い、抜け殻となったか」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
やはり返事はなかった。デュミナスはそれを見て言った。
「私の為に」
「あの連中、本当に」
「ええ、そうね」
さやかが甲児の言葉に頷く。
「本当にデュミナスのことをね」
「思っていたってのかよ」
「まるで親子みたいに」
「ああ、そうだな」
甲児にも今彼等の気持ちがわかったのだった。一人で密かに黙祷しようとする。しかしその時だった。その三人のマシンが突如として。
「なっ!?」
「動いた!?」
そう、動いたのだった。心がなくなろうとも。彼等が動いたのだ・
「まだ動くなんて・・・・・・」
「おいおい、マジかよ」
「私を護ろうという意志が残っているのか」
それがどうしてか、デュミナスは今わかった。
「だからか。それが御前達を戦わせるのか」
「!?見て下さい」
ここでユリカが皆に告げた。
「どうしました!?艦長」
「デュミナスが」
「あっ・・・・・・」
その時彼等は見たのだった。デュミナスの目を。そこからは。
「泣いている・・・・・・」
「間違いない、そんな・・・・・・」
「こんなことははじめてだ」
そのデュミナスもまた驚きを隠せなかった。
「この様な水がしみ出るとは」
「止めろ」
アムロがここでデュミナスに言った。
「デュミナス、もう止めろ」
「止めろだと」
「そうだ」
今はっきりとデュミナスに言った。
「もうこれ以上は。三人の犠牲を無駄にするつもりか?」
「無駄にはしない」
アムロのその言葉に答えて述べてきた。
「だからこそ私は戦う
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ