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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第八十一話 脱出へ
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「自分も滅びるからこそ彼等の油断を誘えます」
それが彼の狙いだったのだ。
「とにかく、ここから脱出しないと」
「ええ、すぐに」
「はい」
こうして彼等は何とか脱出しようとしていた。そして遂にラウル達が神殿に潜入したのだった。
「よし!来たぜ!」
「ラージ!ミズホ!」
「いることはいるわよ」
地下から出て来た彼等を出迎えたのはティス達だった。
「ただし、その前にあたし達が相手してあげるわよ」
「ちっ、気付いてやがったのかよ!」
「まあアイディアは認めるわ」
既に彼等も展開していた。
「それでもね。そう簡単にはやらせないわよ」
「まあいい」
「そうだな」
だがデュオとウーヒェイは平気な顔だった。
「こういう時だって今迄普通にあったじゃねえか」
「ならば戦うだけだ」
「あんた達、凄く余裕ね」
フィオナは彼等の平気な様にかなり驚いていた。
「こんな状況なのに」
「いつものことですから」
「対策はもう考えてあった」
「そうなのか」
ラウルもまた冷静な彼等に少し驚いてはいる。
「この状況でもか」
「おいおい、かなりの数だぜ」
トウマは周囲を見回していた。完全に囲まれている。
「幾らいるんだよ、おい」
「トウマ、一分だけ待って」
ミナキが大雷鳳に通信を入れてきた。
「そうすれば私達もそこに辿り着くことができるから」
「そうか、一分か」
「では一分だけ耐えるとしよう」
ヒイロがとりわけ冷静だった。
「一分だけでいい」
「よくそんなに冷静でいられるな」
「本当よね」
ラウルとフィオナは彼等を見てまだ驚いている。
「一分でもこんな数なら」
「死ぬかもね、本当に」
「大丈夫だ」
やはり冷静なヒイロだった。
「一分だ。行くぞ」
「ああ、わかったさ」
「なら一分ね」
何はともあれ彼等は一分だけ耐えることにしたのだった。デュミナスの攻撃はかなり激しい。しかし彼等は攻撃を避け続けていた。ティスがそれを見て苛立ちを覚える。
「何なのよ、あの連中」
「ティス、どうしたんだ」
ラリアーが苛立つティスに対して声をかける。
「焦ると駄目だ、今は」
「けれどね。それでも」
「気持ちはわかる」
それを聞いてもまずはこう言うラリアーだった。
「しかし焦っても何にもならない」
「ちっ、頭に来るわね」
「僕達の戦力も残り少ないんだ」
「ええ」
確かにその通りだった。今出ているデュミナスの軍勢は普段よりその数が少なかった。
「だから。迂闊な攻撃を避けよう」
「・・・・・・わかってるわよ」
「最後の戦いなのね」
デスピニスは言った。
「いよいよ」
「ちっ、時間よ」
ここでデュミナスは舌打ちした。
「来るわよ、奴等が」
「レーダーに反応だ」
ラリアーが二人に言う。

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