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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第八十話 嵐の海
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『コウタ、今回は手荒に行くぞ』
「ああ、ちょっとやそっとじゃ終わらねえからな」
『ショウコ』
エミィもまたショウコに声をかける。
『行くわよ、いいわね』
「ええ」
ショウコもエミィの言葉に頷いた。
「わかったわ。それじゃあ」
「よし、全軍前へ進め」
シナプスが指示を出す。
「そのまま敵を迎え撃つ。いいな」
「了解」
「ただしだ」
しかしここで彼は言うのだった。
「一歩だけだ」
「一歩だけ!?」
「まず進むのは少しでいい」
これがシナプスの戦術だった。
「まずはな。そして」
「迎え撃つ」
「最初は広範囲攻撃を浴びせる」
「よし、出番か」
サイフラッシュを持つサイバスターに乗るマサキが声をあげた。
「やってやるぜ、軽くな」
「そのうえで一気に切り込み」
「戦局を決定する」
「そうだ、戦いはまだ続く」
シナプスは今ここでの戦いだけを見ているのではないのだった。
「だからだ。まずは短期決戦だ、いいな」
「わかりました」
「それじゃあ」
ロンド=ベルはシナプスの指示通り一歩だけ前に出た。そうしてそこに敵が大挙して来る。だが彼等の間合いの外にいたロンド=ベルはその攻撃を受けない。そしてすぐにそのロンド=ベルが先制攻撃を浴びせるのだった。後の先を攻めた形になっていた。
「いっけええええーーーーーーーっ、サイフラァーーーーーーーッシュ!」
マサキ達がまず敵の中に飛び込み広範囲攻撃を浴びせる。そしてその次に各機総攻撃に移る。これでロンド=ベルは戦いの主導権を握った。
「くっ、こいつ等また!」
「戦術は彼等の方が上か」
ティスとラリアーがそれぞれ言う。
「まずいよ、修羅もいきなり派手にやられたし」
「僕達の軍も」
「ティス、ラリアー」
デスピニスが二人に声をかけてきた。
「どうしたの?」
「またあの人達が来るわ!」
「ふん、やっぱりね!」
見ればその通りだった。二機のエクサランスが一直線に敵を薙ぎ倒しつつティス達に向かって来る。狙いが何なのかはもうわかっていた。
「相手してやろうじゃないの!」
「待って、ティス」
しかしここでデスピニスがティスを止めてきた。
「今は」
「!?どうしたの?」
「修羅の人達の方に行かないと」
「何があったのよ」
「かなりやられているわ」
戦局を見ればその通りだった。ロンド=ベルの攻撃は修羅に対してかなり重点的に向けられておりそれにより彼等の多くが撃墜されていた。その中でフォルカはフェルナンドと闘っていた。
「貴様は許さん!」
憎しみに満ちた目でフォルカに襲い掛かっていた。
「この俺に恥を与えた罪、償わせてやる!」
「恥を与えただと」
「そうだ!」
その憎しみの拳がフォルカを襲う。
「その通りだ!あの時貴様は俺を殺さなかった!
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