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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第八十話 嵐の海
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「またお話できたら」
ミズホも言ってきた。
「私達にとっても勉強になりますから」
「そうなんですか」
「ええ。それではまた」
「はい」
デスピニスが二人に別れを告げた。三人はそのまま部屋を出る。二人だけに戻るとここでミズホはまた口を開きラージに言うのだった。
「デュミナスが時流エンジンを欲しがったのは」
「ええ」
「創造主に会いに行く為だったんですね」
こう言うのだった。
「自分の生みの親に。会いに行く為に」
「そうですね。しかし」
ラージは話を聞きつつ難しい顔になっていた。
「デュミナスは機械に例えるならば」
「そうですね、彼は」
「欠陥品です」
そしてこう言った。
「修理が必要なのに誰もそれが出来ない」
「そうですね。しかも」
ミズホもまた難しい顔になって述べた。
「どう修理したらいいのかもわからない」
「そうです。誰も」
二人はデュミナスのことも思うのだった。そこで出て来るのは暗鬱な答えしかなかった。
ロンド=ベルは北上を続ける。そこにデュミナスと修羅の軍勢が姿を現わした。
「また来たというのか」
「そうよ!」
ブンドルにティスが応える。
「今度こそ行かせないからね!」
「ふん、小癪な!」
「また蹴散らしてくれるわ!」
そのティスにカットナルとケルナグールが言う。
「わし等のこの手でな!」
「覚悟するがいい!」
「おいおい、ガキだけじゃないんだぜ」
ここで別の者の声がした。
「俺達だっているんだぜ」
「その声は」
フォルカがその声に反応して目を動かした。
「アリオン=ルカダ、貴様か」
「ああ、そうさ」
笑顔でフォルカに声をかけてきた。
「久し振りだな」
「そして俺もいる」
「貴様は」
今名乗りを挙げた男の姿を見てフォルカの顔が微妙に変わった。
「フェルナンド=アルドゥク、貴様もまた」
「怨み、晴らさせてもらう」
「怨み!?」
それを聞いたコウタが思わず声をあげた。
「あいつ、フォルカと一体何の関係が」
『それはわからない』
それに答えたのはロアだった。
『それはな。だが』
「ああ、因縁があるのは間違いないな」
『その通りだ。しかし今は』
「俺達が入る話じゃねえってことかよ」
『フォルカもそれを望んではいない』
「へっ、あいつらしいぜ」
フォルカのいささか意固地な性格を把握しての言葉だった。
「まあいいぜ。今はよ」
『そうだ。戦いに向かうぞ』
「ああ、やってやるぜ」
「お兄ちゃん」
ここでショウコが兄に声をかけてきた。
「何だ?」
「来るわよ、あのでかいのも」
「アンドラスかよ」
「ええ、それにいつものデュミナスも」
当然彼等もいる。その数はかなりのものだった。
「いるから。だから」
「相手にとって不足はねえぜ
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