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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第七十九話 時流エンジン
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「狙っているようです」
「バルマーか!?」
「いえ、より邪悪な何かです」
シュウですら今はこれ位しかわかっていないようだった。
「それが何かまでは今の私もわかっていませんが」
「そうなのか」
「しかし。それがその存在に渡れば事態は最悪の結果を招きます」
これは確かに言うのであった。
「ですからやはり」
「時流エンジンを取り戻す」
「デュミナスから」
「デュミナスが渡すことは考えられないな」
クワトロはこれを完全に認識していた。
「どうしてもな。その可能性はないですね」
「確かに」
「だからなのですよ」
皆がクワトロの言葉に頷くとシュウも応えてきた。
「このネオグランゾンですら時空は超えられません」
「そうだったのか」
「それができたならば私はより多くのことを知っています」
そしてこう言う。
「その場合にはね」
「御前がそういう力を手に入れてもそれだけかよ」
「私は権力やそういった類には興味はありませんので」
マサキにも言葉を返す。
「だからです」
「そうだな。御前は力を悪用するような奴じゃねえ」
「力に溺れては何ともありません」
シュウはこうも述べた。
「そういうことです。では」
「デュミナスを止めるんだな」
「それじゃあ今から」
ラウルとフィオナがまず声をあげた。
「行くぜ」
「今からね」
「それでは皆さん」
シュウは二人の言葉を受けたうえで一同に対して声をかけてきた。
「宜しいですね」
「ええ、どちらにしろ行くしかないわね」
「だからよ。それだったらな」
こうして全員でデュミナスのいる異世界に向かうことになった。早速ネオグランゾンでその異世界への扉を開くのだった。ここでチカがシュウに声をかける。
「ところで御主人様」
「何ですか、チカ」
全艦を集めた前で異空間を開こうとしている。そこで主に声をかけたのである。
「いえね。さっきデュミナスの他に時流システムを欲しがってる奴がいるって言ったじゃないですか」
「ええ」
「それなんですけれど」
チカが尋ねるのはこのことだった。
「誰なんですか、それって」
「そのもう一つの存在ですか」
「バルマーじゃないんですよね」
チカがまず名前を出したのは彼等だった。
「それは」
「はい、それはありません」
やはりそれは否定するシュウであった。
「彼等はそれよりも直接的なものを欲しています」
「直接的っていうと権力ですか」
「はい、それです」
彼が言うのはそれだった。
「色々と理由を付けていますがやはりそれです」
「若しくは生き残りですかね」
「彼等も彼等で辛いようですからね」
これはチカもわかっていることだった。
「まあそこもありますか」
「はい、そうです」
「バルマーじゃないとすると」

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