暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第七十九話 時流エンジン
[1/17]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
             第七十九話 時流エンジン
「!?ここは」
「一体」
ラージとフィオナは目覚めた。そこは闇の中だった。
「夢!?」
「いえ、違います」
夢なのかと疑ったラージにミズホが答えた。
「私達は起きています、確かに」
「それでもここは一体」
「目覚めたな」
ここで声がした」
「遂に」
「まさか」
「デュミナス!?」
「如何にも」
声は答えてきた。そうして闇の中に単眼を持つ脳が現われてきた。
「私の名はデュミナス」
彼はまた答えてきた。
「二人にやってもらいたいことがある」
「そうですか」
「やっぱり」
「わかっているようだな」
デュミナスは二人の言葉を聞いて述べた。
「私が何を欲しているのか」
「時流システムですね」
ラージが言うのはそれであった。
「それですね。エクサランスにある」
「貴方はそれを使いたいのですね」
「そう」
二人の問いに対して答えるのだった。
「私はエクサランスのフレームを望む。あのエンジンのシステムを知りたい」
「それはわかります」
ラージは今の彼の言葉には頷いた。
「だからこそ僕達はここに来ました」
「敵地に」
「その通りです。しかし」
ラージはあらためて彼に問う。
「何に使われるのですか」
「そうです」
ミズホも彼に問うのであった。
「貴方が何に使われるか」
「あのシステムは悪用すればそれこそ」
「心配することはない」
だがデュミナスはここで二人を安心させるように落ち着いた声を出してきた。
「私には野心はない」
「野心はない」
「そうだ」
そのことは保障するのだった。
「それはない。だから安心していい」
「では一体」
「システムを手に入れたら貴方は」
「私の望みは地球圏ではない」
こうも言うのであった。
「私の望みはあの時流エンジンさえあれば果たせる」
「あれさえあれば」
「そう。だから」
彼はさらに言葉を続ける。
「そうすれば貴方達を害しようとは思わない」
「僕達の命にも興味はないと」
「私にとっては」
「左様ですか」
「それであらためて聞きたい」
また二人に尋ねてきた。
「取引をしたいのだ」
「時流エンジンについてですね」
「既にデータは貴方達の頭にある筈」
「如何にも」
ラージははっきりとその問いに答えた。
「僕は全てを知っています」
「私もまた」
「だからこそ。貴方達の力を借りたいのだ」
また言うのであった。
「是非共」
「ミズホ」
ラージはここでミズホに声をかけてきた。一瞬だが目で言葉を交えさせてもいた。
「いいですね」
「はい」
ミズホもまた目の会話の後で二人に答えるのであった。
「それで」
「そういうことです、デュミナス」
ラージはあらためてデュ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ