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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第七十八話 還るべき処へ
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達も同じだしね」
「そういえばそうですね」
「うちは制服ってないから」
ロンド=ベルの特色である。
「皆めいめいそれぞれの服着てるわよね」
「まあ連邦軍でも」
「凄いバリエーションがありますし」
その辺りの統一は全く為されていないのが今の連邦軍である。
「それを言ってしまうと」
「何か訳がわからなくなって」
「だからいいのよ」
あらためて二人に言う。
「服に関してはね」
「そうですか」
「わかったらじゃあ早速」
「はい」
「初陣だけれどいいわね」
くすりと二人に笑って問うのであった。
「ギリシアに行くわよ」
「わかりました。それじゃあ」
「すぐに」
「ギリシアで戦うのも久し振りね」
ミサトはふと思い出したように言った。
「考えてみれば」
「そうですね」
それにエレが応える。今ネルフの面々はゴラオンにいるのである。
「かつてはあの場所で赤い髪の女と戦いました」
「ジェリル=クチビ」
ミサトは彼女のことを思い出す顔を少し暗くさせた。
「あの戦いははっきり覚えています」
「ハイパー化」
かつて彼等が見た力の暴走である。
「力の恐ろしさを知りました」
「そうですね。あの時のことは忘れられません」
ミサトも何時になく真剣な面持ちになっている。
「決して」
「今度は何があるでしょうか」
「わかりません。ですが」
「ですが」
「行かなければなりません」
その真剣な面持ちで語る。
「そこに戦場がある限り」
「そうですね。それでは」
「全軍発進です」
ミサトが指示を下した。
「行く先はギリシア、スパルタです」
「わかりました」
「それでは」
彼女の言葉に従いロンド=ベルはアレクサンドリアを発った。そしてスパルタに向かうが途中のカイロネイアにおいてヒカリが言う。
「レーダーに反応です」
「迎撃ですな」
それを聞いてエイブが言う。
「我々の動きに気付きましたか」
「おそらくは」
ミサトが彼に答える。
「では出撃ですね」
「そうですな」
「ヒカリちゃん」
ミサトはここでヒカリに尋ねる。
「数はどれ位かしら」
「四千を超えています」
「今回も多いわね」
まずは数を聞いてこう述べる。
「方角は?」
「北です」
「そう、北」
「あの戦いと同じみたいね」
ここでゴラオンのモニターにマリューが出て来た。
「場所が場所だし」
「カイロネイアの戦いね」
「そうよ。あの戦いよ」
ギリシアの歴史に名を残す伝説的な戦いだ。精強を誇るスパルタ軍にテーベ軍が立ち向かうその斜線陣による集中攻撃で無敵とまで言われたスパルタ軍を破った戦いである。
「あの戦いの再現になるかしら」
「面白そうね」
マリューの言葉を聞いて楽しそうに笑う。
「場所を見たら私達が勝つ方よ」
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