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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第七十八話 還るべき処へ
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ルナマリアはそれがかなり不満なようであった。顔がむくれている。
「どんどんこっちが消耗しちゃうんだけれど」
「今は耐えるしかないな」
レイの言葉はその現状を認めるものだった。
「進展がない限りはな」
「進展ねえ」
レイの言葉を聞いたメイリンが実に懐疑的な顔になっている。
「今本当に何かお互い消耗し合ってるわよね」
「このままじゃかなりまずいわ」
エマの言葉は正鵠だった。
「どうにかして打開したいのだけれどね」
「けれど今は目の前の戦いを勝っていくしかないですね」
ファの言葉もまた正論であった。
「それしか。今は」
「まだるっこしいわね」
アスカはそれが実に不満であった。
「頭ではわかっていてもね」
「とにかく今は整備と補給を進めていくわよ」
一同にミサトが告げた。
「今は。いいわね」
「了解」
「じゃあ骨休みも兼ねて」
彼等は静かにしていた。暫くはこれといった動きがなかった。だが一週間程経つと。ギリシア方面から敵軍の報告があがったのだった。
「今度の敵は?」
「デュミナスです」
早速ケンスケがミサトに応える。彼は通信を担当していた。
「スパルタ近辺に展開しているようです」
「また随分と面白い場所にいるわね」
「連邦軍から出撃要請が出ています」
今度はヒカリが告げる。
「すぐにギリシアに向かって欲しいと」
「了解と答えておいて」
ミサトはこうケンスケに言葉を返した。
「いいわね」
「はい」
「それでヒカリちゃん」
ミサトはケンスケへの指示を終えるとヒカリに声をかけた。見れば彼女はレーダーを担当している。
「レーダーの実戦だけれど」
「ミノフスキークラフトですか」
「ええ、それよ」
言うのはそれについてであった。
「そのせいでレーダーが意味ない場合もあるから気をつけてね」
「わかりました」
「そういう場合は人に頼って」
そしてこうも言う。
「それでいいわね」
「人?」
「うちの部隊には勘がいいのが揃ってるのよ」
微笑んでこう答えるのだった。
「アムロ中佐とかね。こういう人達に頼めばすぐに何処に敵がどれだけいるかわかるから」
「すぐにですか」
「特にアムロ中佐ね」
やはり彼であった。
「あの人とクワトロ大尉なら何でもわかるから」
「連邦軍の白い流星とジオン軍の赤い彗星ですか」
「その通り名は伊達じゃないから」
「何か凄い部隊に来たんだな」
ケンスケはこのことにあらためて感嘆する。
「僕達って」
「そうね。けれど」
ここでヒカリは自分の服を見る。
「私達学校の制服よね」
「そうだね。そういえば」
ネルフの制服は着ていないのである。
「別にいいって言われたけれど」
「ああ、それは気にしないで」
これはミサトも言うのであった。
「シンジ君
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