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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第七十八話 還るべき処へ
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すか」
「そうよ。いい感じで影響を受けているわ」
にこやかな笑顔でマヤに述べる。
「凄くいい感じでね」
「そうですか」
「わからない。あのアスカがかなり変わって」
「はあ」
「優しくなってきているわ。元々筋はよかったけれどね」
「けれど何か」
こう言われても今一つはっきりしない感じのアスカであった。
「喧嘩したりするのは相変わらずじゃないんですか?」
「わかってないわね」
サングラスの奥でマヤにウィンクして右手の人差し指を振りつつ述べる。
「問題なのはその中身よ」
「喧嘩のですか」
「そういうこと。前はもう完全に牙を剥いていたけれど」
「今もじゃないんですか?」
「今はじゃれ合いみたいになってるじゃない」
言ってる側から海の中でシンと取っ組み合いになっている。
「この雌猿!今日こそ引導渡してやる!答えは聞いてねえ!」
「あんたこそ!タツノオトシゴと一緒に泳がせてやるわよ!」
「誰がタツノオトシゴだ!」
「あんたよ!」
髪の毛やら腕やら掴んで派手にやり合っている。
「この噛ませ竜!」
「誰が噛ませだ、誰が!」
「悔しかったら鬼より強くなってみせなさい!」
アスカはかなり訳のわからないことを言っている。
「クライマックスまでね!」
「俺は最強だつってんだろ!」
「銃使いはいつもへたれるじゃない!」
「そんなの知るか!誰のことだ!」
「あんたよ!」
「俺は接近戦が得意なんだぞ!何で銃使いなんだよ!」
「・・・・・・あれでですか?」
周りが呆れるのも気にせずシンとやり合っている彼女を見てミサトに問う。
「あれで。変わったんですか」
「わからないかしら。もう別人じゃない」
「別人って」
「昔のアスカだったらひっかいたり噛み付いたりもしてるわよ」
「完全に猫ですね」
「猫っていうか猛獣だったわ」
何気にかなり酷いことを言っている。
「今は猫ってところね」
「そうですか」
「シン君も結構猫っぽいけれどね」
「あっ、それは確かに」
マヤは今のミサトの言葉にはすぐに頷くことができた。
「そんな感じですね。カガリちゃんといい」
「猫はお互いに喧嘩するのよね」
「そうですね、確かに」
「そういうことよ。それに対してキラ君は」
「犬ですね」
これもすぐにわかった。
「あの子は」
「そう、犬よ」
ミサトも微笑んで彼女の言葉に頷く。
「ドキドキ愉快なね」
「スマイル満開じゃないのがちょっと残念ですね」
「それ言ったらヒロインじゃない」
こう突っ込みを入れるミサトであった。
「キラ君はヒーローなんだから。そこは気をつけなさい」
「そうでした」
「とはいってもねえ」
ミサトは苦笑いと共に溜息を出したのだった。
「私も。何か最近は」
「最近は?」
「ヒロインっ
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