第七十八話 還るべき処へ
[20/20]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
」
彼に応えたのはブライトであった。
「是非な。来てくれ」
「わかりました。それでは今からそちらに」
「上等の稗か黍を用意しておいたら嬉しいな」
チカもモニターに出て来た。
「黍団子でも」
「何だ、あの小鳥」
「青くてやけに態度でかいけれど」
ラウルとフィオナは今度はチカを見て言う。
「シュウ=シラカワと関係があるのか?」
「まさかと思うけれどファミリア?」
こう皆に尋ねるのであった。
「全然違うじゃねえか」
「それもそうか」
「んっ!?そうだけど」
その彼等に答えたのはベッキーであった。
「知らなかったのかい?ひょっとして」
「有名ですけれど」
ザッシュも彼等に言う。
「このことはね」
「ロンド=ベルじゃ常識ですよね」
「あれがあいつのファミリアかよ」
「全然個性が違うじゃない」
「だがまことだ」
今度はティアンが言う。
「これもまた真実」
「いやあ、私も最初は驚きましたよ」
デメクサは今日も呑気な感じだ。
「まさかねえ。あのチカちゃんがだなんて」
「人には色々あるものだ」
アハマドもいつもと変わりない。
「あの男もまただ」
「しかし。ここで出て来るとはな」
「話が動くか」
ジノとファングは戦いのことを考えていた。
「シュウ=シラカワ、果たして」
「何を持って来たか」
「それで黍団子よね」
ロザリーが気にしているのはこれだった。
「あったかしら。そういえば」
「んっ!?これちゃうんか?」
ロドニーが丁度今それを食べていた。
「ごっつ美味いでこれ」
「そうですね」
リリスもそれに頷く。
「このお団子。とても」
「三個位残しておきましょう」
プレシアが気を使って言う。
「あの子の為に」
「やれやれ。また何か賑やかになってきたな」
マサキがこの中でぼやく。
「只でさえごたごたしてるってのによ全く」
「ごたごた!?そうではあるのではないのでございましょうか」
モニカがここでマサキに言ってきた。
「シュウ様がここに来られるわけでもないというのは」
「だから姉さん、文法が滅茶苦茶だよ」
「もう何言ってるか完全にわからないわよ」
テリウスとセニアが突っ込みを入れる。
「まあとにかくクリストフがここに来たからには」
「絶対に何かあるわね」
「だってシュウ様ですもの」
サフィーネのこの言葉には何故か絶対の説得力があった。
「きっと。よくなりますわ、事態が」
「多分このまま激戦地だな」
「それは間違いないわね」
「まっ、それもヒーローの務めってわけだな」
最後にグッドサンダーチームが言う。シュウの来訪で確実に動きつつあるのは皆感じていた。その中で次の戦いに備えるのであった。
第七十八話完
2008・9・12
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ