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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第七十八話 還るべき処へ
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それだな」
「自動操縦か。しかし」
リーはここでさらに顔を顰めさせる。
「何故あの二人が出る。非戦闘員であるあの二人が」
「それはわからんな。しかしだ」
ブレスフィールドはここでまた言ってきた。
「あの二人が向かう先はだ」
「デュミナスです」
美穂はこう述べて顔を曇らせる。
「間違いありません、この方角は」
「デュミナスの方に」
ミズホはそう聞いてから首を傾げさせる。
「そう言われても。またどうして」
「考えることは後回しにした方がいいな、この場合は」
リーは普段の冷静さを取り戻していた。
「それよりもだ」
「それよりも?」
「あの二人を止めるのだ」
彼は言う。
「今はな。その方を優先させるべきだ」
「二人をですか」
「あの二人ではデュミナスを倒すことは不可能だ」
リーの判断は妥当なものだった。
「それはわかるな」
「戦闘機一機じゃそりゃ無理よ」
アカネはこうリーに答えた。
「あんなでかいのはとても」
「だからだ。今向かえる者に告ぐ」
こうした場合のリーの動きは早い。
「二人の乗るメッサーを止めろ。いいな」
「言われなくても動いてらあ!」
既にカズマが動いていた。
「ラージさん!ミズホ!」
「俺も行く!」
トウマも動いていた。
「行くな!やられちまうぞ!」
「ここは俺達に任せてくれ!」
「残念ですがそういうわけにはいかないのですよ」
しかしラージはその彼等に答えるのだった。
「ここはどうしても」
「そうです」
ミズホも同じ答えであった。
「ですから今は」
「任せておいて下さい」
「馬鹿言え、そんなことできるかよ!」
「そうよ!」
ラウルとフィオナも来たのだった。
「俺もそっちに今から行くからな!」
「ちょっと待っていて!」
「御前等は安心して後ろに下がれ!」
「わかったわね!」
「ミズホ」
だがラージは彼は彼等の話を聞くことなくまたミズホに声をかけた。
「行きますよ」
「はい」
静かに頷いて答えるミズホだった。
「今こそです」
「わかっています」
こう言い合いメッサーをさらに進ませる。もうロンド=ベルの面々では追いつけない場所にまで来ていた。
「あの二人、何を考えている」
リーはそんな二人を見て顔を顰めさせている。
「戦闘機一機でデュミナスを倒せるとでもいうのか?」
「御前さんでもわからんか」
「愚かにも過ぎる」
また述べるのだった。
「ましてだ。これが兜甲児ならばともかくだ」
「俺かよ!」
甲児は思わずリーに抗議する。
「何で俺なんだよ、おい!」
「自覚ないんだ」
シンジが横で呆れている。
「甲児さんって。ずっと」
「流石はロンド=ベルの誇る大馬鹿者ね」
アスカもまたいつものように言う。
「自分がやってきてるこ
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