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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第七十八話 還るべき処へ
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「テーベね」
「そう。勝つつもりでしょ?」
「勿論よ」
マリューの笑みはそれ以外の考えはないという笑みであった。
「戦うからにはね。じゃあ」
「ええ。総員出撃」
この指示はもう規定路線であった。
「北の敵を撃破します」
「了解」
マリューがそれに応える。こうしてカイロネイアでの戦いがはじまったのである。
「また会ったわねロンド=ベル!」
「やっぱり手前かよおい!」
「いい加減顔見飽きたんだよ!」
「うっさいわね!それはこっちだって同じよ!」
ティスは早速ケーンとタップに言い返す。
「何でこういつもいつも出会うのよ!冗談じゃないわよ!」
「って手前が俺達のところに来るんじゃねえか」
「また随分勝手なこと言うよな」
「全くだ」
ライトも言う。
「そんなことじゃいい加減皆から嫌われるぞ」
「あんた達に嫌われても全然平気なんだけれど」
ティスもいつもの調子である。
「あたしとしてはね」
「とにかくよ、このピンクガキ!」
甲児がティスをこう呼ぶ。
「また俺達とやるんだよな!」
「そうよ!今度こそギッタンギッタンにしてやるわよ!」
「それは俺の台詞だわさ!」
ボスも甲児に続く。
「幾ら子供でも今度は容赦しないだわさ!覚悟しやがれ!」
「そうだそうだ!」
「もう許さないでやんすよ!」
ヌケとムチャもいつもの調子だ。彼等は既に戦闘態勢に入っている。
ロンドベルは全軍で陣を組んでいる。しかしそれに対してデュミナスは四千を超える兵のうち千を後方に置きそれぞれ千を三人が率いていた。
「ティス」
ラリアーがティスに声をかけてきた。
「わかってるよね」
「ええ」
ティスは憎々しげに甲児やケーンを見据えながら彼に応えた。
「勿論よ」
「デスピニスは?」
「わかってるわ」
彼女はここでも気弱な感じであった。
「それは」
「勝つことも大事だけれど手に入れることも大事なんだ」
ラリアーは真剣そのものの顔だった。
「ここはね。じゃあ進軍だ」
「わかったわ」
「行きましょう」
デュミナスの軍勢はその千をそれぞれ動かしてきた。ミサトは敵のその布陣と動きを見て思わずあの戦いのことを思い出したのであった。
「同じね」
「そうね」
またマリューがモニターから彼女に応える。
「何もかもね」
「さて、じゃあどうしようかしら」
「あの戦いは敵の本陣を集中攻撃したけれど」
「今回は本陣はないわね」
指揮官はあの三人である。本陣というものはなかった。
「敵にはね」
「じゃあどうするの?」
「それでも集中攻撃よ」
こうマリューに答えるのであった。
「まずは左翼を集中攻撃」
「あそこね」
それはデスピニスの軍であった。
「それから中央、右翼ね」
「その順番ね」
「それでどうかしら
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