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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第七十七話 確信へ
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「動きますね」
「そうです。それにしても」
ここでラージは怪訝な顔になった。
「あのデュミナスというのは」
「勢力の名前でしょうか」
「それだけではないと思います」
ラージは直感で語っていた。
「おそらくは。ですが」
「それが何かまではわかりませんね」
「その通りです。何かまでは」
また怪訝な顔になっていた。
「わかりはしません」
「そうなんですよね。他の勢力もそうですけれど」
「特にデュミナスは異質なものがあります」
「異質ですか」
「他の勢力はこの世界を自分達のものにしようとしているか」
「若しくは」
「この地球圏を勢力下に収めようとしている」
おおまかに分けてこの二つなのだ。
「どちらかですが彼等は」
「そうした気配は明らかにありませんね」
「そうです、それよりも何か」
怪訝な顔での言葉が続けられる。
「何かを捜し求めています」
「そしてその何かは」
「エクサランスです」
ラージは言った。
「それは間違いなくエクサランスにあります」
「ではあのブラックボックスに」
「その通りです」
またミズホに答えた。
「間違いありません。実はですね」
「実は?」
「わかっているのです」
こうミズホに述べる。
「これからどうするべきかは」
「そうなんですか」
「僕達がどうするべきか。ですが」
「実行に移せなかったんですね」
「確信がありませんでした」
理由をそれだというのである。
「ですが今は」
「実行なんですね」
「ミズホ、構いませんか」
ミズホに顔を向けて問う。
「貴女を危険な目に遭わせてしまいます。それでも」
「いいです」
そして彼女はその言葉を反論することなく受け入れるのであった。
「この戦いで危険じゃなかったことはないですし」
「だからですか」
「それだけじゃないです」
強い声でラージに答える。
「私は。それで戦争が少しでも終わるのなら」
「それなら」
「戦います」
戦士の声だった。
「私もまた。ですから」
「そうですか。それでは」
「行きましょう」
「ええ。僕達の戦いへ」
二人は強い声で頷き合うのであった。二人にとっての戦いも今正念場を迎えようとしていた。

第七十七話完

2008・9・6
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