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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第七十七話 確信へ
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コに声をかける。
「こっちはもう終わりだぜ」
「ああ、そうだったな」
「周りも何だかんだで随分終わってるしな」
「じゃあもうすぐアレクサンドリアに帰還だな」
「そうだな。さて、帰ったら」
いつもの軽い調子のサブロウタであった。
「食うか、羊をよ」
「あんたそればっかだな、最近」
「だって美味いじゃないか」
彼が羊に凝っている理由はこれに他ならなかった。
「だからだよ」
「まあ美味いことは美味いな」
「帰還は明日ってところかな」
こうも予想を立てる。
「今日でこの基地ともお別れかって思うと」
「名残惜しくはあるよな」
こんな話をしつつ作業をしていた。実際に作業はこの日で終わり翌日ロンド=ベルはアレクサンドリアに向かって帰った。その彼等のところに報告が届いた。
「ああ、そっちは終わったそうだな」
「おや、お久し振りですな」
アデナウヤーがモニターに出ている。大文字が彼に応える。
「お元気そうで何よりです」
「いや、最近実に多忙でね」
うっすらと苦笑いを浮かべて大文字に言葉を返してきた。
「どうにもこうにも。全く」
「そちらもお忙しいですか」
「暇はできないね」
今度はこう答えるのだった。
「当分の間はね」
「そうですか」
「こうまで戦う相手が多いと」
彼にしろロンド=ベルと同じ理由で多忙なのだった。
「どうしてもね。作成する書類も決裁するべき事柄も多い」
「それでですか」
「三輪長官の後始末が終わったと思ったらすぐこれだ」
彼の悩みは尽きないのであった。
「どうしたものか、全く」
「そちらも大変なようで」
「まあ前線で戦う君達程ではないが」
ここではロンド=ベルの面々を気遣う。
「やはり大変だよ」
「今は何処も同じですな」
「既に基地には連邦軍が向かっている」
アデナウヤーはここで話を変えてきた。
「もう基地には入っているかな」
「早いですな」
「君達に合わせた」
こうも述べる。
「あえて早く行ってもらったというわけだ」
「そうでしたか」
「うん。さて」
また話を変えてきたアデナウヤーであった。
「クエスは元気かな」
「ええ、まあ」
すぐに彼に答えるのだった。
「至って。戦場で頑張っておられます」
「そうか。思えば長い間戦っているものだ」
ここで彼は珍しく父親の顔になるのだった。
「家を出て。それからだからな」
「会われますか」
「いや、いい」
拒みつつ寂しげな笑みを見せる。
「残念ながら私はいい父親ではないからな」
「それは」
「事実だから仕方ない」
自分でこう言うのであった。
「これはな。さて、と」
「はい」
「私はこれで消えるとしよう」
こう答えもした。
「君達も多忙だし私もな」
「そうですか」
「これでミスマル長
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