暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第七十六話 オペレーション=プランタジネット 後篇
[17/19]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
狙うのだな」
「けれど大尉」
カツがそのクワトロに異議を唱える。
「それを待っていたら僕達の損害も」
「正直なところ毎回毎回戦いは命懸けだ」
金竜の言葉は完全に現場の言葉だった。
「それが軍人の仕事だが。損害が出るのも避けられない」
「今回のナンブ大尉のようにですね」
「そうだ」
ガムリンに対しての言葉だった。
「幸い戦死者は今のところいないが」
「それもこれからどうなるかですよね」
フィジカは顔を暗くさせていた。
「何回が誰かが死に掛けていますし」
「げっ、俺ですか」
トールが今のフィジカの言葉に顔を真っ青にさせる。
「確かにあの時はスカイグラスパーが真っ二つになって」
「トール、生きていてよかったわよ」
ミリアリアはこのことをしみじみと実感していた。
「本当に心配したんだからね」
「俺だって一回は降りようと思ったし」
カズイはそれとは別に戦争から離れようと決意したことを思い出した。
「それまでもそれからも今だって何回死ぬかと思ったやら」
「今まで皆死んでいないのはかえって奇跡だな」
サイの言葉は至って冷静だったがその通りだった。
「このまま今みたいな戦いが続いたらそれこそそのうち」
「それは敵も同じだ」
しかしクワトロはそれでもこのことを言うのだった。
「敵も同じ」
「そうだ。しかもどの勢力も我々と比してその損害はあまりにも大きい」
「確かに」
今のクワトロの言葉に頷いたのはフィリスだった。
「私達は時々機体の損傷がある程度ですけれど」
「それに対してその敵も」
エルフィも言う。
「その損害はどれも一回の戦闘で夥しいものですね」
「しかもですね」
プレアが話に入って来た。
「どの勢力も戦略的目的を果たせていない」
「ということはそれだけで」
ジャックがここで気付いた。
「敵はかなりの焦りがある」
「どの勢力もというと」
カナードがそれに続く。
「やっぱり。焦ってくる勢力が出て来ますね」
「その通りだ。そしておそらくそれは近い」
クワトロの読みは続く。
「どの勢力かまではわからないがな」
「いや、待てよ」
エドが言った。
「日本の諺にあるよな。鳴かぬならって」
「鳴かせてやろう不如帰か」
ジャンがそれに応えた。
「そうだったな」
「だとするとだ」
ミハイルが言う。
「敵勢力のうちどれかを引き摺り出す」
「それも手ね」
ジェーンがそれにまず頷いた。
「敵が一つ減るとそれだけで大きいわ」
「だがどうやるかよ」
レナが言うのはそこだった。
「どの相手をどうやって」
「それを言われるとちょっと」
バリーが苦しい顔になる。
「かなり困るっていうか」
「やはり待つしかないのか」
バーンズは彼らしい慎重論を述べた。
「今のところは」

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ