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俺屍からネギま
修行開始!!
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かった少年が場に入ってきた。



「てめーーら!此処にいる以上お前らは御陵の身内だ!俺の家族だろうが!!喧嘩は兎も角くだらねぇい事してんじゃねーー!」


周囲の少年達は若よりも年上にも関わらず、若の言葉にただ圧倒されていた。
若は泣いていた少年を見て、不機嫌そうな顔をした。


「お前もお前だ!何時迄も泣くなぁ!」

「う、うるさい!親のいるお前に言われたくない!」

泣いていた少年はやって来た若を睨みつけ、周囲の少年達は場の流れに困惑していた。

「いい目つきじゃねーか、その目が出来ていればこいつ等だってバカな真似してなかったろーに……。
親が亡くなったんだ泣くのは構わない…だがな、お前の両親はお前に泣いて欲しいだなんて思っちゃいねーハズだぞ。」

「…………。」


「お前の両親は、お前に笑って欲しいハズだ。新しい家で…新しい家族と…友達と…。俺はこの先、国を守る為に、家を守る為に…そしてお前らは家族を守る為に命張るって決めてんだからよ。」


そう言って周囲を見渡すと皆が皆、羨望の眼差しを向けていた。



「改めて自己紹介させて貰うぜ、俺は御陵 陣 お前らの家族だ。」



その瞬間彼等は、御陵の若では無く自分達の若だと認めたのだ。



時は戻って、
「はははーっ!遅いなーあいつら!おっ見晴らしが良いなココ、丁度イイ椅子もあるし座って休むか。」
陣は大きい岩に座って休んだ。

少し遅れて他の少年達もやって来た。
「つ、疲れた〜。若早すぎ〜〜」

「水がのみたいよぉ〜。」

「ひ〜つかれたぁ〜〜。」

「おーーおつかれさん。ほれ、水やっから皆で分けな!」
そう言って持っていた水筒を渡すとケンカせずに仲良く分けた。


「うわぁ〜いい眺め〜!」
「ホントだぁ〜!すっげぇ〜!」
「おっ本家や孤児院も見えるよぉ!若〜。」


着いたそこは見晴らしの良い山の中腹で崖の様な場所であり、そこからは御陵の屋敷や孤児院、新撰組屯所の他にも今日の街並みが見られる場所であった。


「ああ、そうだな…そして京の街並みも見えるな…一族は古くからこの京を守ってきた……俺も守って見せるぜ。京だけで無くこの国をな…。」


「俺も若と一緒に守るぜ!」


「ウチも守るわぁ〜!」


「「「ぼくも!ぼくも!」」



陣はもうすぐ五歳になる位とは思えない様な物言いをする事が多いが、その言葉一つ一つに一族の誇りを感じ受けられ、そんな陣の言葉を聞いた少年少女達は魅せられ自分たちも陣と一緒に御陵の誇りを守って行きたいと強く思った。



こんな仲間と戦って行きたいと言う思いを感じていたその時……



「…ぁ〜!……かぁ
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