とある自由惑星同盟転生者の話 その6
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
着する頃だな。
「敵後方に第十五艦隊、第十五艦隊が到着しました!」
「よし、挟撃のチャンスだ。撃って撃って撃ちまくれ!」
第十五艦隊との挟撃状態にあるのは中央の第十三艦隊で、右翼の俺の艦隊と左翼の第十四艦隊は今までと変わらない。
だが、俺とモートン提督が攻勢をかけることでメックリンガー、シュタインメッツ艦隊が援護に回らぬよう足止めしておくことは出来る。
第十三艦隊と第十五艦隊が敵中央を潰すまで足止めすればこちらの勝ちだ!
「敵中央、攻勢を強めます!」
凄まじい勢いだ。
如何にヤン元帥といえどもあの勢いを抑えるのは……。
ん、中央を空けた?
わざと突破させて損害を減らすつもりだろうか?
ハプスブルク艦隊、ミュラー艦隊が抜けて、メックリンガー、シュタインメッツ艦隊も抜けようとする。
「司令部より伝令、『敵の集結地点に砲火を集中せよ。なるべく正確に、効率的に』とのことです」
そうか、敵の集結地点を狙うのか。
「よし、撃て!」
* * *
あの後、帝国軍は再編のため一時距離を取り、こちらもその間に艦隊の再編を行った。
俺の艦隊が中央へ、第十五艦隊が右翼へ配置された。
第十四、第十五艦隊が敵両翼に攻勢を仕掛けて敵中央と分断し、俺の艦隊と第十三艦隊が敵中央を攻撃する。
ミュラー艦隊の突破にかなり梃子摺ったが、数の優勢もあってどうにか突破できた。
「前方にハプスブルク艦隊。数、18000!」
こちらは第十三艦隊と合わせて17000隻。
これだけやっても、まだ数の上で劣勢だ。
いい加減嫌になってくる。
「敵が奇妙な動きをしつつあります」
何だ?
何をしようとしている!?
「司令部より伝令、『敵が空けた空間の直線上の部隊を少なくし、急速回避の準備を怠るな』とのことです」
「うむ、あの直線上の部隊に回避準備を命じておけ」
「はっ」
ヤン元帥は何かを感じ取ったらしいな。
ここは言われた通りにしておこう。
「エネルギー波、来ます!」
直後、敵中から6本のビームが発射された。
要塞砲にすら匹敵する規模だ。
ん、あれはアースグリム級……か?
なるほど、あのビームはアースグリム級の艦首大型ビーム砲だったわけだな。
これが敵の切り札か。
だが、こちらの損害は軽微。
このまま敵を突き崩す。
「敵の策は潰えた! このまま一気に押し込め!」
火力の集中とフィッシャー提督の適切な艦隊運動でハプスブルク艦隊の戦力を削いでいく。
「敵軍、後退します」
「今が好機だ。ここでハプスブルク大公を討ち取るんだ!」
敵の艦艇はみるみる減衰していき、敵の旗艦も被弾し出している。
あと
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ