第一章 無印編
第十五話 『争奪戦…海上の出来事』
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トは「はい」と答え、シホに教えてもらったという『縮地法』と『瞬動術』の内容を聞かされた時には頭が一瞬だが真っ白になった。
それだけシホは事武術に関しては二流だが奥義というものを使えるほど修練したということになる。
フィアットもシホの手ほどきで瞬動術をまだ荒削りな状態だがもう使えることに僕は驚きを隠せなかった。
それともう一つ『浸透勁』というものも教えてもらったけど…これはもう笑うしかなかった。
軽装だがフェイトという少女のバリアジャケットを無視して直接体に衝撃を与えたという。
…ちなみにフィアットの補足としてなのはの母親以外の家族は御神流という流派を扱うらしい。
それでほぼすべての技にこれと似た技法を取り入れていると聞いた時には、その事を知らなかったらしいなのはは「お父さんやお兄ちゃん達って…」と言って涙を浮かべていた。
それで僕も地球にある魔法以外の技術に興味を持ち出していたのが本音だ。
「そろそろ決めるわよ…!」
シホのその一言がもう既に十体以下になった敵兵に向かって投げかけられる。
「停止解凍…!」
『なっ!?』
全員の言葉が驚きで飾られる。
それはそうだろう。僕だって未だに信じられないと頭で思っているのだから。
シホの周りには十を越すほどの様々な形の剣が、いや中には槍とかなども含まれている。
「全投影連続層写!!」
それらがシホの最後の詠唱らしい言葉によって一気に放たれた。
それで残っていた敵兵は成す術もなく剣群によって蹂躙された。
その時のシホの魔術回路の計測値がA+だけというのにももう驚きしかない。
そして模擬戦はシホの快勝という結果で終わりを告げた。
「滅茶苦茶だな…」
僕のその一言がモニター室にいた全員に届いたようで頷かれた。
◆◇―――――――――◇◆
Side シホ・E・シュバインオーグ
…うーん、宝具を見せないように技術だけで戦闘を終わらせたけど最後の全投影連続層写はやりすぎたかな…?
とりあえず回収されても困るので始まってから最後まで使った武器達を消した後、
「エイミィさん、これで終了ですか?」
「…え? あ、うん…お疲れ様。もう戻ってきてもいいよ」
「はい」
私が訓練室から出てくるといの一番にフィアが抱きついてきた。
「お姉様凄すぎです! あんな魔術も使えたんですね!」
「シホちゃん、すごかったよ!」
「まったくだな。さすがに最後のには予想もつかなかったぞ」
クロノがその後ろから呆れた顔をしてそう言ってきた。
ま、そうだろうけど…
「何言っているのよ。最後のはなのはが使うディバインシューターやフェイトのフォトン
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