第一部第六章 疾風怒涛その一
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路をその基地に向けた。
ミドハド軍は第五惑星から一日の距離に達した。オムダーマンの艦隊の位置も確認した。
「明日は総攻撃だな」
二人の司令は旗艦の司令室において食事を摂りながら話していた。
「うむ。敵将はアッディーン中将だったな」
彼の名はミドハドにおいてもよく知られていた。苦杯を嘗めさせられているから当然である。
「ああ。これで奴も終わりだ」
二人のうち髭を生やした方が杯を傾けながら言った。
「今度という今度は奴の首を獲る」
「そして武勲は我等のものだ」
二人がそれぞれの艦橋に戻った時だった。急報が舞い込んできた。
「何事だ!?」
それに対するオペレーターの声はひどく狼狽したものであった。
「大変です、補給基地が敵軍の襲撃を受けております!」
「何っ!」
どうやらオムダーマンは別働隊を動かしていたらしい。彼等はそれをすぐに理解した。
そして部隊を二つに分けた。基地を襲撃している。敵の規模はわからないので半分を向かわせた。
「予想通りだな」
その動きはアッディーンからも確認された。
「はい、どうやらかなり狼狽しているようですね」
傍らにいるラシークが言った。モニターには二手に別れる敵部隊の姿がはっきりと映し出されている。
「これで勝利は我等のものだ。明日は総攻撃を仕掛けるぞ!」
「ハッ!」
翌日アッディーンの言葉通り敵軍に対し総攻撃が仕掛けられた。
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