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【完結】剣製の魔法少女戦記
第一章 無印編
第十四話      『時空管理局との接触』
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ないだろ?
その場の状況に合わせた応用力とどの魔法を使用するかの判断力が大事だ。
さらに…当たらなければ意味はなさない」
「クロノの意見には賛成ね。結局はしっかりと作戦を練らなければ後で倍になって返ってくるケースが多々あるしね…」

クロノが少し苦しい言い訳をしたが、意外にシホがそれを援護した。
そしてクロノも意外だったのか、

「君が賛同してくれるとは思っていなかったよ」
「別に不思議なことではないわ。私には武術や魔術全般の才能がないから必死に甘い点や弱点をしらみつぶしに減らしていったから」
「え…? シホちゃんって才能なかったの?」
「お姉様ほどの腕で、ですか…?」
「ええ…師匠達全員の共通認識で私には武や魔術の才がないから一流には絶対になれないと言われてきたのよ。
だから二流は二流なりに必死に努力して鍛錬し様々な体術、武術を自己で取り入れ足りない部分は違うもので補い研鑽してきた。
…後はいつ終わるとも限らない実戦経験の賜物が今の私を形作ったのよ」
『………』

シホの悲しみもない普段どおりの言葉に一同は沈黙した。
そしてどうしたらここまでシホは強くなったのかという疑問が解消されたと同時に気づけなかった申し訳なさが勝っていた。
だが、それをエイミィが話題を変えることで重たい空気を振り払おうとした。

「で、でもシホちゃんもすごいよね。
ついさっきの検査で分かったことなんだけどシホちゃんの魔術回路っていうものがなぜか状況によって変動してCからAAA+まで常に変わるものなんだよ」
「なんだ、それは? やっぱり基本からして体系がまったく違うからなのか?」
「そこは私にも分からないよ。なにせまったく未知の力なんだから…。
ちなみに色々レイジングハートから映像を見させてもらって分かったことなんだけど、シホちゃんが魔術回路を起動しない時はFランクで一般人と変わらないね。
そして起動したときには最低でCランクに跳ね上がってそこから魔術を行使する時に使う魔術や武器によって変動するみたい。
ジュエルシードの暴走を止めた時に計測した数値はAA+で、その後になにか捻じれた剣を放つ時に観測された数値はほぼSランクに近いAAA+ランクだったの。
もちろんそれに応じてシホちゃんの使う武装も込められている魔力量のランクは同じって事になるね。
だからもっと具体的に言うとSに最も近いAAA++ってところかな」
「…シホ。君の世界の魔術師というのはこんな桁外れな者達がゴロゴロといるのか?」
「そうね…? まぁおそらく分からないけど結構いるんじゃないかしら?
魔術師は一子相伝でさっきも説明したけどその家系に伝わる魔術を魔術刻印というものに残して次の世代に伝えていくから代に応じて魔術回路の本数・魔力量や使える魔術は効果を高めていく
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