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IS インフィニット・ストラトス〜転生者の想いは復讐とともに…………〜
number-19 seaside school
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ていいと言われていた。――――今は、午後一時。
昼食を食べていないが、一食抜いて食べないぐらい大丈夫である。
今はただ何も考えずに静かにしていたかった。
不意に部屋の扉をガラガラとあける音が聞こえてきて、誰かが入ってきた。
その人はまっすぐに麗矢のもとへ歩くとその隣に腰掛けて、麗矢と並ぶ。
二人は顔を合わせることはない。
「…………久しぶり、束。」
「うん! 本当だよー。束さん、れーくんに会えなくて寂しかったんだから。」
入ってきた人物――――ISの発明開発者である篠ノ之束は嬉しそうに麗矢と話す。
まるで愛しい人にあったかのように。
事実である。
麗矢は束から依頼を受けていたことがある。
その時に麗矢が束の命を何回も救っていた。麗矢がいなければ、今ここに束はいなかったと言わしめるほどに。
だから麗矢は裏の世界で束に負けずとも劣らないほどの有名人になったのだ。
闇の組織に所属する者、軍・政府上層部は必ずと言っていいほど麗矢の存在を知っている。
そんなに有名だとは知らない麗矢は束にここへ来た目的を聞いた。
「……どうしてここに?」
「簡単なことだよ。一つはれーくんに会いに来たの。でね、もう一つが箒ちゃんにISをあげようと思ってきましたっ!」
そんな麗矢の問いに間髪入れずに答える束。
妹――――篠ノ之箒に頼みごとをされたのがそんなに嬉しかったのか。
麗矢にとって箒は関わり事態がそんなにないため、よく知らないのだ。
だが、束が嬉しそうにしているんだから、麗矢は何も言わない。言う必要がないのだ。
束が麗矢の肩に頭を預ける。
それに麗矢は既視感を覚えたが、気にしないことにした。
二人は座り続け、離れることはない。
結局、夕食時までずっとくっ付いていたのだ。
◯
夕食の時間になって、束は嵐のように去っていった。
その時にぎゅっと抱きしめられて息が苦しかった。
どうしてこんなことはと麗矢は聞いたが、『れーくん成分の補充だよっ!』と言ってどこかへ行った。
夕食の場所は宴会場みたいな広い所だった。
もうすでにほとんどの生徒が席について食べ始めている。
入る前に千冬にあったが、その時に何か良く分からないことを忠告された。
まあ、問題をというより騒ぎを起こすなということだろう。
現にさっきまで廊下にまで声が響いてきたのだ。
ようやく開いている席を見つけて座る。
その正座をして座る方だったが、運の悪いことに一夏の前だった。
「おっ、麗矢。どうして海に来なかったんだ?」
麗矢は無視する。
無視された一夏は、ちょっと拗ねていたが気にしない。男が拗ねていても気持ち悪い
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