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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第七十四話 招かれざる異邦人  後編
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           第七十四話 招かれざる異邦人 後編
アレクサンドリアに戻るロンド=ベル。戦闘態勢はそのままであった。
「あとどれ位だ」
「一時間です」
テツヤの問いにエイタが答える。
「それだけあれば」
「一時間か」
「間に合えばいいがな」
ダイテツはそれを聞いて艦橋で難しい顔をしていた。
「無事な」
「間に合わせます」
しかしここでテツヤは言う。
「何があっても。アインストの好きにはさせません」
「そうだ。アレクサンドリアはやらぬ」
ダイテツの言葉も確固たるものであった。
「何があろうともな」
「はい。市民の命も」
「その通りだ。我々が戦う理由は」
「武器を持たない者達を守る為」
「それがわかっていればいい。それでだ」
「はい」
話が続けられる。
「全速力だったな、今は」
「はい、そうです」
この問いにはエイタが答えた。
「全艦最大速度です」
「フルブーストをかけるか」
「フルブーストをですか」
「そうだ。多少エンジンに支障が出ても構わん」
かなり強気であった。
「まずはアレクサンドリアに辿り着くことを考えよ。いいな」
「はっ、それでは」
「艦長、その様に」
「頼むぞ。ことは一刻を争う」
何時になく険しいダイテツの声と顔であった。
「遅れればそれだけ何があるかわからん。だからこそ」
「了解です」
「それでは」
こうしてクロガネがフルブーストに入った。続いて他の艦艇も。彼等は凄まじい速さでアレクサンドリアを目指していた。そしてその結果。四十五分でアレクサンドリアに到着したのであった。
「よし、来たぜ!」
「間に合ったか!?」
まずは甲児と鉄也が出撃した。
「それならいいんだけれどよ」
「敵は一体」
「あそこだ」
ここで大介が二人に告げる。
「彼等はあそこにいる」
「そこは第九区画」
「そこかよ!」
「気をつけるんだ二人共」
大介はチームメイトである二人を注意した。
「あれはアインストだ」
「ああ、確かにな」
甲児は大介の言葉を聞いて頷く。みればここにもアインストが展開しているのだった。しかもかなりの数がここにいたのである。
「あれだけの数かよ」
「アインストめ、一体何を考えている」
鉄也はアインストそのものに対して疑念を向けていた。
「あえてアインストを作るとは」
「性能だけじゃねえな」
これは甲児も察していた。
「やっぱりよ。キョウスケ絡みなんだな」
「そうだな。間違いない」
大介が今の甲児の言葉にこくりと頷く。
「先の戦いと同じだ。だから」
「遠距離から倒すか」
「そうだな、しかし甲児君」
ここで鉄也の目が光った。
「果たしてこれだけだと思うか」
「つうと援軍があるっていうのか?」
「そうだ、可能性は高いだろう」
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