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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第七十四話 招かれざる異邦人  後編
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「これは」
「撤退か」
「もう姿が消えました」
それを証明するかのように巨大アインストは姿を消すのだった。
「やはり。これは」
「エネルギー反応は?」
「消えました」
それも完全に消えたのであった。
「完全に。何処にも」
「そうか。では戦闘は終わりだな」
「ええ。しかし」
ここでサエグサは首を捻る。
「あのアインストは一体」
「何なんでしょうか」
トーレスも首を捻っていた。戦いは終わったが謎は残ったままであったのだ。
戦闘が終わり基地に戻ってから。ブリットはクスハに対して話すのだった。
「四神が反応していたな」
「ええ」
クスハはブリットの今の言葉に頷く。
「間違いないわ」
「それもかなり強かった」
二人だからこそわかることだった。
「若しかしたらあれは」
「宇宙に害をもらたらす者かしら」
「宇宙怪獣と同じなのか?」
スレイは話を聞いてこう考えた。
「だとしたら」
「それはまだわからないですけれど」
ブリットはスレイのその問いに今一つわかりかねる顔を見せてきた。
「けれど。あれは」
「そうか。怪しいのだな」
「よく考えたら宇宙に害をもたらす存在は一つとは限りません」
「一つじゃない、か」
「だって。宇宙は広いですし」
今度はアイビスに対して答えた。
「それを考えれば。やっぱり」
「あのアインストがそうであっても」
「それもそうだな」
スレイはそこまで聞いて真剣な顔になるのだった。さらに。
「有り得る。それもまた」
「そうですよね。それに」
「ああ、そうだな」
アイビスもまた言った。
「あの連中は少なくともシャドウミラー等と同じじゃないな」
「そしてです」
今度話に入って来たのはツグミであった。
「アルフィミィがエクセレン中尉を誘い出したのは」
「あれを送り込む為の陽動なの?」
「いや」
しかし今の言葉にキョウスケが首を横に振る。
「奴は奴で俺とエクセレンに用があったようだ」
「そうね」
エクセレンもいつもとは違った顔で頷いた。
「どうやらね」
「エクセレン」
カイがそのエクセレンに問うてきた。
「あの時だが」
「あの時?」
「何故あの時ヴァイスで飛び出した?」
彼が問うのはそこだった。
「あの時。どうしてだ」
「何ていうか」
エクセレンはそれに応えて何時にない思い詰めたような顔で答えるのだった。
「敵の気配を感じたというか」
「気配!?」
「ええ」
カイの言葉にこくりと頷く。
「で、気づいたらヴァイスちゃんに」
「まさかおめえ」
マサキは今のエクセレンの言葉に顔を顰めさせた。
「アルフィミィに操られてたとか言うんじゃねえだろうな」
「それはね」
今のマサキの言葉には首を捻る。
「そういう訳じゃないと思うけど」
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