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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第七十三話 招かれざる異邦人 前編
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「私は!?」
(私の・・・・・・)
ここで声が消えた。後に残されたのはエクセレン一人だった。だが彼女はすぐに部屋を飛び出した。そしてそのまま格納庫に向かうのあった。
「!?エクセ姉様」
「エクセレンさん」
丁度廊下でラミア、ラトゥーニ、ラーダと擦れ違ったのだった。乱暴に駆けている為に危うく彼女達にぶつかりそうになるがそれは何とか助かった。
「一体どうしたんですか?」
「そんなに慌てられて」
「別に。何でもないわ」
呼び止めた彼女達の方を振り向いて答えた。
「けえど。行かなくちゃいけないのよ」
「行かなくちゃいけない!?」
「ええ」
珍しく真剣な面持ちでの返事だった。
「そうよ。今すぐにね」
「!?エクセレン中尉」
ラトゥーニは今の彼女を見て怪訝な顔を浮かべた。
「何かおかしいです」
「別におかしくはないわよ。ただ」
「ただ!?」
「行かなくちゃいけないだけよ」
「!?お姉様の御様子が」
「ええ」
ラーダはラミアの今の言葉に応えて頷いた。
「おかしいですわよ、このことは」
「待って、エクセレン!」
ラーダは駆けて行くエクセレンを呼び止めた。
「行っては駄目よ、待って!」
だがこの声は彼女の耳には届かなかった。ハガネの艦橋では警報が鳴っていた。
「何だ!?」
当直士官であったテツヤが声をあげた。彼は艦橋にいたのだ。
「何があったんだ!?」
「第三ハッチが強制開放されました!」
「何だと!」
エイタの報告に驚きの声をあげる。
「それは本当か!」
「間違いありません!ヴァイスリッターです!」
「ヴァイスリッター!?馬鹿な」
またそれを否定するのだった。
「そんな筈がない!」
「ですが間違いありません!」
しかしエイタはさらにテツヤに報告するのだった。
「既に発進シーケンスに入っています!」
「出撃命令は出していない!」
これはテツヤが最もよくわかっていることだった。
「それでどうしてだ!パイロットは誰だ!」
「待って下さい!今すぐに!」
「ああ」
応える間のそのほんの一瞬だったがその間にもテツヤもエイタの己の頭脳を必死に回転させていた。今出ようとしているのが誰なのかおおよそわかったのだ。
「ヴァイスリッターだな」
「はい」
これは間違いなかった。
「その通りです」
「ではあいつか」
「あの人が何故」
「わからん。しかしだ」
それでも彼は言うのだった。
「モニターはまだか?」
「今つきました」
その瞬間にもうモニターは稼動していたのだった。そこに映し出されたのは。
「やはりな。間違いない」
「中尉、どうして」
テツヤもエイタも己の予想が当たり歯噛みするしかなかった。
「ブロウニング中尉!」
「何ですか?」
「これは一体何の真似だ」
咎める
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