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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第七十三話 招かれざる異邦人 前編
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考えた言葉よ」
「じゃあ余計に信じられねえじゃねえか」
「そうだよな、何かって思えば」
「いつものパターンか」
ドラグナーの面々も呆れた顔で言う。
「まあそれでもだ。変われるっていうのはよ」
「やっぱりいいことだよな」
「それは確かにな」
「そうよん、変わるわよ」
やはりいつもの調子である。
「いつもよりもっとお酒を飲んでね」
「やれやれ。困ったことだ」
苦笑いを浮かべるが止めはしないアムロだった。
「まあいいか。エクセレンはこれが持ち味だからな」
「流石は白い流星」
アムロの通り名だ。
「その心意気頼りにさせてもらいます」
こんな調子で彼等は艦内の休養を楽しんでいた。飲み会が終わりエクセレンはクロガネに置いた自室に入った。するとその時だった。
「!?」
不意に誰かの気配を感じたのだ。酔ってはいるがそれは察した。
「何、この気配は」
(エクセレン)
声が聴こえてきた。
(エクセレン)
「!?何、この声」
その声は己の頭の中に直接声をかけてきていた。明らかに普通の声ではなかった。
「誰なの、そういえば」
ここで己の記憶を辿る。
「この声は確か」
(来て欲しいんですの)
「私に!?」
(はい)
彼女の問いに答えてきた。
(その通りですの)
「この声、この話し方」
彼女はこの二つで相手が誰かわかった。
「間違いないわ、貴女は」
(はい、そうですの)
そして向こうからもそれを認めてきたのだった。
(私は)
「アルフィミィね」
向こうが名乗りよりも早くエクセレンの方から言ったのだった。
「貴女、どうして今ここに?」
(ですから来て欲しいんですの)
言葉は少し繰り返しになっていた。
(私の所に)
「・・・・・・そうね、わかったわ」
彼女の声に応えての言葉だった。
「私もあんたには聞きたいことがあったの」
(そうですの)
「そもそもあんた何者!?」
最初に聞くことはこのことだった。
「最初はバルマーにいて今は単独行動をしているけれど。何なのよ」
(私はアインスト)
「アインスト!?」
エクセレンがはじめて聞く言葉だった。そのせいで普段は誰にも見せない顔になっていた。
「何なのそれは。組織なの!?」
(組織ではありません)
アルフィミィはそうではないと述べた。
(これは私の)
「あんたの?」
(ですからいらして下さい)
これ以上は話そうとせずこう言って来たのだった。
(私の所に。ですから)
「どちらにしろ来いってことね」
もう覚悟はできていた。
「それなら。そちらに行ってあげるわよ」
(御願いします)
返答はそれを肯定するものであった。だがエクセレンはそれを聞いても驚くことはなかった。最初から向こうが誘ってきているからだ。
(貴女は)

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