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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第七十三話 招かれざる異邦人 前編
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変わらない」
「まあそうだよな」
「フレイは我儘なところがあるけれど」
リュウセイとライが言い合う。
「まともな人間だよな」
「そうだね」
「そしてタケルだったな」
ハマーンは今度はそのタケルに声をかけてきた。タケルもそれに応える。
「俺ですか」
「そうだ。御前はバルマー人であり超能力者だ」
「はい」
ハマーンのその言葉に頷く。これは否定しようのない事実だ。
「だが。それでも地球の為に戦っているな」
「確かに俺はバルマー人です」
これは彼も認める。
「けれど地球で育ちました。そして」
「心は人間のものだと言うのだな」
「そう、その通りです」
ハマーンに対して答える。
「俺は人間です。地球にいる」
「超能力があってもだな」
「そんなことは関係ありません」
こうまで言うのだった。強い声で。
「俺は人間です。だからこのロンド=ベルで戦うんです」
「そう、それだ」
ハマーンはそれだと言った。
「そういうことだ。ニュータイプも超能力もさした問題ではないのだ」
「ただの力ですか」
「力に過ぎない。しかも微々たるな」
ハマーンの目はここで微かに下を向いた。一瞬だが。
「コーディネイターにしろサイボーグにしろ。他の星の者にしろだ。この戦いでわかってきたのだ」
「クワトロ大尉もそれは同じだと」
「何度かあいつの口から聞いた」
アムロがまた言ってきた。
「今はクワトロ=バジーナだとな。シャア=アズナブルではないと」
「そうですか」
「そしてだ」
アムロはさらに言葉を続けた。
「キャスバル=ズム=ダイクンでもないと言った」
「キャスバル=ズム=ダイクン!?ああ」
ケーンはそれが誰なのかわかった。
「クワトロ大尉の本名だったよな」
「ああ、その通りだ」
「俺ちょっと忘れていたぜ」
ライトとタップもそれに続いた。
「今はクワトロ=バジーナでしかないとな」
「アズナブルでもダイクンでもないですか」
「そうだ。わかるな」
シーブックに対して言葉を返す。
「この意味が」
「ええ、よく」
そしてシーブックはアムロの今の言葉にはっきりと頷いた。
「そういうことでしたら」
「そういうことだ。だから今のあいつは問題ないんだ」
「クワトロ=バジーナはですね」
「クワトロ=バジーナは地球の為に戦場にいる」
そうした意味においてシャア=アズナブルではないのであった。
「皆を守る為にな」
「皆を守る為に」
「ニュータイプに凝り固まってもいない」
これもまた重要であった。
「人間として戦っている。ただの人間としてな」
「それは私もだ」
ハマーンも言うのだった。
「さっきも言ったがニュータイプなぞ些細なことだ」
「では今のハマーンさんは」
「そうだ。あの男と同じだ」
彼女もまた
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