暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第七十三話 招かれざる異邦人 前編
[5/18]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
焼くハマーンだった。
「ミネバ様が真剣にやっておられるのなら私が側にいなくてはなるまい」
「それでだったんですね」
「そういうことだ。今ミネバ様はお昼寝中だ」
どうやらゲーム疲れらしい。
「それでこの部屋に来たのだが面白い話をしているようだな」
「面白いとは思わないがな」
「少なくとも私には興味がある」
ハマーンはこうアムロに言葉を返した。
「シャアの話はな」
「そうですか」
「後だ。ブロウニング少尉」
エクセレンに顔を向けて声をかけてきた。
「はい?」
「貴官は二十三歳だったな」
「そうですけれど」
「では私より年上だ」
これは誰もがついつい忘れることであった。
「私はまだ二十一なのだからな」
「あっ、そういえば確かに」
「ハマーンさんはまだ」
「あの少年はすぐに何かと言うがな」
シンのことである。
「よくも懲りずに」
「けれどハマーンさんもやり過ぎだよな」
「ああ、いつもいつもな」
リュウセイとケーンがひそひそと話をする。見ればドラグナーの面々もいる。
「シンを残骸にしちまうからな」
「あいつも言わなくていいこといつも言うしな」
「とにかく私はまだ二十一だ」
これを本人も強調する。
「それは覚えておくようにな」
「はあ」
「わかりました」
タップとライトもそれに頷きはする。だが。
「まあこれ以上は言わないでおこうな」
「俺達も命が惜しいからな」
「そういうことだな」
「聞こえているがな」
その二人にハマーンが突っ込みを入れる。
「げっ、やっぱり」
「けれど俺達は何も」
「口に出さなければいい」
意外と寛容なハマーンであった。
「出せば容赦はしないがな」
「そうだったのか」
ケーンが今知った衝撃の事実であった。
「だからシンの野郎はいつもいつも」
「またあいつは言わなくていいこといつも言うからなあ」
「口は禍の元だよね」
リュウセイとタケルも容赦がない。
「本人幾ら言ってもわからないけれど」
「とにかくだ」
リュウセイは話を戻してきた。
「ハマーンさんもあの人はそうだったって思ってるのかな、やっぱり」
「うむ」
静かに頷いたそれは肯定の証であった。
「私が知っているシャアそのものだ」
「そうなんですか」
「ニュータイプという存在にこだわり過ぎていた」
そしてこう答えた。
「私もそうであったがな」
「ニュータイプですか」
「思えばどうということはないのだ」
ハマーンの今の言葉には達観があった。
「ムウ=ラ=フラガにしろフレイ=アルスターにしろ」
「ええ」
本来は別系統の筈の二人である。ハマーンがここであえて二人の名前を出したのにはやはり理由がある。その理由がまた語られるのであった。
「ニュータイプだ。だがその心は普通の人間と
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ