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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第七十三話 招かれざる異邦人 前編
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「隊長なら間も無くこちらへ着くことですことよ」
(若しかして)
エクセレンはここでまた考えた。
(あのお嬢ちゃんが出て来ないのはキョウスケがいないせい?)
「おい、それよりもだ!」
リュウセイがここで叫ぶ。
「今いる連中片付けるぞ!」
「ええ!」
これには皆同意する。少なくとも敵を放置するわけにはいかないのだ。
こうしてロンド=ベルとアインストの戦いになった。今回の戦いも瞬時に終わった。やはりロンド=ベルの戦力は圧倒的なものだった。だが敵を倒し終えた彼等の前に。今度はあのマシンが姿を現わしたのだった。
「お、おい!」
「あれは!」
皆そのマシンを見て驚きの声をあげる。
「ありゃ何の冗談だ!」
「けれどあれは!」
「まさかあれって・・・・・・」
「アルトアイゼン」
エクセレンが呻く様に言った。それはまさにキョウスケの愛機であるアルトアイゼンだったのだ。見間違える筈もないそのマシンだった。
「正解ですの」
ここでまた声が聞こえてきた。その声は。
「お嬢ちゃんね」
「はいですの」
返事が返って来た。これで間違いがなかった。
「私ですの」
「どういうつもりなの!?」
顔を顰めさせてそのエクセレンに対して問う。姿を見せない彼女に。
「アルトアイゼンの偽物を作り出すなんて。何を考えているの!?」
「キョウスケ」
ここでアルフィミィは思わぬ言葉を出して来た。
「えっ!?」
「今何て」
「キョウスケ」
また彼女は言って来た。
「あの人のことを考えると胸がもやもやするんですの」
「!?まさか」
「そんなことが」
誰もがまずはその言葉を信じなかった。
「彼女がどうして」
「そもそもキョウスケのことを」
「私はあの人のことを知らない」
アルフィミィもそれは認める。
「ですからその殻しか作ることが出来ないんですの」
「殻?」
エクセレンは今の彼女の言葉に反応した。
「どういうこと?あの子が」
そのうえであらためて考える。
「アインストシリーズを作り出しているとでも!?」
「そうかい、わかったぜ」
だがここでマサキが言った。
「あいつがとっておきの奴か!偽物のアルトといい一体何者なんだ!?」
「まさか」
「ちょっとエクセレン」
ここでアイビスがエクセレンに声をかける。彼女はまだ考えていたのだ。
「なにボーッとしてんのさ」
「あの娘の声が聞こえたわよね」
「あ、ああ」
アイビスもそれは認めた。
「けれどそれが一体」
「どういうことかしら」
エクセレンはまた考えだした。
「殻を作り出す。じゃあアインストは」
「貴女とは」
「!?」
今度は直接エクセレンの脳裏に語り掛けて来た。
「貴女とはこうして話すこともできるんですの」
「私の頭の中に直接・・・・・・」

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