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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第七十二話 修羅の決意
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修羅は。果たして」
「違うというのね」
「むしろあれは」
そのうえで己の脳裏を煌かせるのだった。
「世界じゃないかしら」
「世界」
「そう、世界よ」
彼女は言う。
「そうした趣を感じるわ。どうしてもね」
「そうなの」
「貴女は何も感じなかったのかしら」
「ちょっちね」
少し苦笑いになっていた。
「国じゃないかって思っていたけれど」
「そうだったの」
「けれど。世界なの」
それについて考えるミサトだった。
「彼等は」
「修羅が何なのか。まだわからないけれど」
リツコは言葉を加えてきた。
「とにかく彼等についてもより調べていきましょう」
「わかったわ」
「特に」
リツコはさらに言ってきた。
「特に?」
「あの赤いマシンの修羅」
リツコがあらたに述べたのは彼のことだった。
「ヤルダバオトだったわね」
「名前はそうだったかしら」
「フォルカ=アルバーク」
「ええ」
応えるミサトの顔が真剣なものになった。彼女もこの名ははっきりと把握していたのである。押さえるところは押さえているのが彼女らしかった。
「彼ね。彼は何を考えているのかしら」
「それも不明ね。これまでは剥き出しの闘志を見せていたけれど」
「そうだったわね」
「最近。それがおかしいわよね」
「闘志がないわね」
「そうよ、それ」
ミサトはそこを指摘したのだった。
「全くないわね。あれはどうしたのかしら」
「これまでは他の修羅と比べても比較にならない闘志だったわ」
だからこそ印象に残っていたのだ。印象に残るにはそれだけのものが必要だということである。これは相手が敵でも同じことなのであった。
「それがね。本当に」
「また出て来るかしら」
ミサトは腕を組んで述べた。
「私達の前に」
「そうね。誓いかもね」
「それは勘から出た答えかしら」
「そうよ」
そのことははっきり認めたのだった。
「数値からじゃないわ」
「あんたにしては珍しいわね」
「女の勘を甘く見ては駄目よ」
静かに微笑んでミサトに答えるのだった。
「時として最高の答えを導き出すのだから」
「女の勘、ね」
「あんたもそれは持ってると思うけれど」
「そうね」
微笑んでからリツコに述べてみせた。
「そうかもね。それはね」
「否定しないのね」
「肯定もしないわ」
ここでもあえてこう言葉を返したのだった。
「そこのところはね」
「そうなの。よくわかったわ」
そしてリツコもそれを認めるのだった。
「それじゃあ」
「まずは出撃ね」
話はすぐにそこまで至った。
「それでいいわよね」
「もう敵が来てるわよ」
リツコはくすりと笑ってミサトのその言葉に答えた。
「私が答える前にね」
「それもそうね。それじゃあ」
「ブライト艦長達にお伝え
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