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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第七十一話 三人の子供
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捕まったら許さないからね」
言葉がきつくなってきていた。
「いつもドジばっかりやるんだから」
「御前それが実の兄に言う言葉かよ」
口を尖らせて反論する。
「全然信用してねえんだな」
「信用?してるわよ」
素っ気無いが確かに言った言葉だった。
「それはね」
「じゃあ何でそんなこと言うんだよ」
「わかってるからこそ言うのよ」
見れば妹もまた口を尖らせていた。兄と同じ表情になっているのが滑稽である。
「あんたおっちょこちょいだから」
「御前だってそうじゃねえかよ」
ラウルも同じ顔で言い返してきた。
「おっちょこちょいなのはよ」
「ふん、言ってくれるわね」
「ともかくです」
二人の話のきりがいいところでラージがまた出て来た。
「今は様子見がいいかと」
「とりあえずですよね」
「はい、そうです」
ミズホの問いに頷いてみせる。
「迂闊に動けばかえって面倒なことになります」
「わかりました。それじゃあ」
今のところ方針は決まった。まずはデュミナスにとっては様子見ということになった。それが終わるとロンド=ベルは一旦バグダットに戻ったのだった。
「さて、と」
バグダットに戻るとバルトフェルドがまず声をあげた。
「まずは休息だね」
「はい。それではどうされますか?」
「食事にでも行こうかと」
こうラクスに答えたのだった。
「英気を養いに」
「そうですか。それでは私が」
「あっ、いや」
さりげなくラクスの料理は止めたのだった。
「実はいいお店を知っていまして」
「お店ですか」
「ケバブのですね」
「!?またか」
カガリはそれを聞いて突っ込みを入れた。
「またケバブなのか」
「駄目かな」
「ここは羊を食べたいんだがな」
「ふむ、羊ねえ」
「アラブだな」
カガリが言うのはそこだった。
「だったら羊だ。違うか」
「まあそうだね」
これについてはバルトフェルドも同意するのだった。
「アラブといえばやっぱり羊料理。確かにね」
「だからだ。何かないか」
「色々あるけれど」
今度はユウナが出て来た。
「羊料理だよね」
「そうだ」
「だったらバグダットには幾らでもあるよ」
「じゃあ適当に入ればいいのか?」
「まあねえ」
ユウナはまた余計なことを言った。
「カガリの味覚なんて酷いものだからねえ」
「おい、ちょっと待て」
すかさずユウナに反論する。
「私が味音痴だっていうのか?」
「違うのかい?」
「王族だぞ」
カガリが言うのはそこだった。
「味覚には自信があるんだが」
「じゃあさ、蜜柑とオレンジの区別つく?」
「同じじゃないのか?」
こうきた。
「蜜柑の英語読みがオレンジじゃないのか?」
「駄目だこりゃ」
ここまで聞いて匙を投げるユウナだった。
「昔の
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