第七十話 未来への飛翔
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笑って答えてみせた。
「俺達と同じ世界にする。この世界をな」
「成程な」
「だからだ。あんた達とも戦うってわけだ。感謝しろとは言わないさ」
「誰が感謝なんてするか!」
コウタが怒鳴ってきた。
「この世界を貴様等の好きにさせてたまるか!」
「だから戦うのかい。あんたは」
「そうだ!」
「この世界と皆を守る!」
ショウコも言ってきた。
「だから貴方にも!負けない!」
「俺もだ!」
コウタはまた叫んだ。
「御前を倒す!修羅を全て!」
「そうじゃないとな。俺達も困るんだよ」
「あくまで戦いか」
レーツェルはそれを聞いて述べる。
「御前達は」
「そういうことさ。それが俺達の世界ってわけだ」
「わかったか?」
アリオンだけでなくフェルナンドも応えてきた。
「この世界もまた」
「戦いにより全てを支配させてもらおう」
「ふざけるな!」
だが今の彼等の言葉に。コウタは激昂して叫ぶのだった。
「戦いだけじゃない!俺達は!」
「そうよ!」
ショウコもそれに続く。
「勝手に断定しないで欲しいわ。私達が戦うのは」
「戦うのに理由がいるのか?」
「おかしな話だな」
アリオンとフェルナンドにとってはそうだった。
「戦うのは修羅にとって全て」
「それ以外の何者でもない」
「まさかに修羅というわけか」
レーツェルは彼等の話を聞いてこう呟くのだった。
「戦いに理由はいらないか」
「そうだ。それはこの世界も同じじゃないのか?」
「だからこそ飽くなき戦いを繰り広げている。違うのか」
「そうだ、違う」
今度答えたのはゼンガーだった。
「むっ、貴様は」
「我等と同じ。いや」
フェルナンドはここで気付いた。
「それ以上の闘志を持っている」
「そうだな。修羅ではないというのに」
「言っておこう」
ゼンガーは二人に対して述べたのだった。その間もフェルナンドとの攻防が続いている。
「我等が戦う理由は二つ!」
「二つだと!?」
「そうだ!まずは剣を持たぬ者を守る為!」
彼はまずはこう叫んだ。
「そしてもう一つは!」
「何だ!?」
「悪を断つ為だ!!」
断言しつつダイゼンガーの巨大な剣を構える。そして再びフェルナンドに向かおうとする。しかしその時だった。
「そうか。何かを守り悪を断つ為か」
「手前!」
「こんな時に!」
コウタとショウコは彼の姿を認めて思わず声をあげた。そこにいたのは。
「フォルカか」
「そうだ」
アリオンに対して答えた。確かにフォルカはそこにいた。
「予定通りだな」
「しかしだ」
だがここで。フェルナンドが言ってきた。
「貴様、どうしたのだ」
「どうしたとは?」
「闘志がない」
彼が言うのはそこであった。
「その闘志のなさ。一体どうしたのだ」
「どうとい
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