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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第七十話 未来への飛翔
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それは」
「そうですね」
「しかし。あの三人はそれを感じさせない」
レイが言うのはまずそこだった。
「そして」
「そして?」
「俺はラウのクローンだった」
これはもう誰もが知っていることだった。だが彼はその自分自身から別れて今ここにいるのだ。己の中にある葛藤から解き放たれて。
「だからラウの動きと同じなのは確かだ」
「それはそうだな」
彼にアスランが答える。
「しかし御前は御前だ」
「有り難うアスラン。しかし」
アスランに礼を述べてからあらためて三人を見て言う。
「あの三人が俺とは違うのは確かだ」
「少なくともクローンじゃないか」
「ああ。むしろ」
「動きが機械めいていやがる」
シンの評価はこうであった。
「何かそんな感じだな」6
「そうだ。やはりな」
そしてアスランもそれに頷く。
「けれど生身だ」
「正体は大体わかってきた。ならば」
「どうするつもりだ、レイ」
「暫く様子を見るべきだ」
レイはこう考えていた。
「多分今よりももっと情報が入るからな」
「様子を見ていけばか」
「そう思う。俺は」
「そうね」
レイのその言葉に頷いたのはタリアであった。
「艦長」
「レイの言う通りよ。ここはやっぱり」
「暫く様子見ですか」
「倒すのも容易じゃない相手だし」
こうした事情もあった。
「ここは。見ておきたいわ」
「わかりました。それでは」
「ラウル、フィオナ」
アスランはそれを受けて二人に通信を入れた。
「それでいいな」
「それでいいって言われてもよ」
「手強いわよ」
二人は苦い顔でアスランに言葉を返してきた。
「手加減したらこっちがやられるぜ」
「それでやっつけるなって言われても」
「いや、これは」
だがここでカズマが言ってきた。
「この三人はあれだぜ」
「あれ!?」
「ああ。全力でぶつかってもはいそうですかで倒せる相手じゃない」
彼は珍しく冷静に見ていた。
「問題はないさ。一人で全力でぶつかってもな」
「そうなのか」
「それじゃあここは」
「それにですよ」
今度はミヒロも言ってきた。
「ミヒロちゃん」
「どうしたの?」
「全力でぶつからないとこっちがやられますよ」
ミヒロが言うのはそこだった。
「相手はかなり手強いですし」
「そうですね、確かに」
ミヒロの言葉にまずナラージが頷く。
「相手の強さを考えれば全力で向かってやっと五分です」
「じゃあこのままですね」
ミズホもそれでいいと言うのだった。
「全力で向かいましょう。逆にやられない為に」
「わかった。じゃあな」
「それで行くわ」
こうして三人はそれぞれの相手に向かう。戦いはその間に順調に進んでいるがその中で。ラリアーがラウルと戦いながら他の二人と修羅達に対して告げた。

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