第六十九話 震える大地
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第六十九話 震える大地
アレクサンドリアに戻ったロンド=ベル。しかし彼等は警戒を解いてはいなかった。
「来るな」
「間違いないな」
フェイはアレンの言葉に頷いていた。彼等はゴラオンの中にいた。
「感じるぜ、すげえ気をな」
「オーラ力とも違う」
アレンは言う。
「闘気ってやつだな」
「ああ、それだな」
フェイはあらためてアレンの言葉に頷いたのだった。
「その気配だ。これは」
「来る」
二人はそれをはっきりと感じていた。
「このアレクサンドリアにな」
「そうだな。戦場はここだ」
アレンの言葉だ。
「来るぞ。明日にでも」
「えっ、明日かよ」
トクマクが出て来た。明日と聞いて驚いている。
「明日来るのかよ、敵が」
「って御前も感じていないか?」
フェイは少し呆れた顔で彼に言ってきた。
「これだけの気なら感じるだろうが」
「まあ少しは」
彼も感じるだけは感じているようだった。
「感じるな。これは来るよな、やっぱり」
「明日だ」
彼等は言う。
「激しい戦いになるな。気合入れていくか」
「ああ」
そう言い合って明日に備える。その明日になると。
「レーダーに反応です」
トーレスが述べる。
「敵が来ました」
「ああ、やっぱりか」
ジョナサンはそれを聞いて当然といった様子であった。
「出て来ると思ったぜ。今にもな」
「わかったいたのか」
「アレン達が言っていたからな」
彼はそれを聞いていたのだ。だから今それをシラーに答えてみせる。
「わかっていたさ。じゃあ出るか」
「わかった」
シラーは静かにジョナサンの言葉に頷く。
「敵はやはり」
「修羅だな」
ジョナサンはそれも読んでいた。
「絶対に出て来るぞ。いいな」
「わかった。じゃあ行く」
こうして彼等も出撃していく。彼等が総員戦闘配置に着いたところでもう修羅達が戦場に姿を現わしていた。ここまで予想通りであった。
「数は」
「千はいるよ」
勇にヒメが答える。
「もっといるかも」
「多分千じゃ済まないわよ」
カナンがここで言ってきた。
「援軍が来るわね、今までのパターンだと」
「ああ、間違いない」
カナンに答えたのはシオンだった。
「来る。気を感じる」
「そう、やっぱり」
「あいつもいる」
シオンはこうも言う。
「あの赤いマシンの男もな」
「フォルカ・・・・・・!」
コウタにはそれが誰かすぐにわかった。
「出て来るか。ここでも!」
「落ち着け」
クインシィは冷静な言葉を激昂しだしたコウタに声をかけてきた。
「いいな」
「ちっ、落ち着けか」
「いいわよね、お兄ちゃん」
ショウコは心配な顔で兄に声をかける。
「絶対に。いいわね」
「ちっ、御前までかよ」
「修羅
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