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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第六十九話 震える大地
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い」
ギリアムの今の言葉は方弁である。
「だから余計にだ」
「まあ何はともあれ」
「行きましょう」
こうして彼等は寿司屋に向かう。寿司屋ではもう皆がいて恐ろしいまでに食べていた。よく食材が減らないものだと思わせるまでに。
この頃。フォルカは不可思議な場所にいた。赤と青と紫が混じり。立つ場所がないのに立つことができる。そうした混沌とした場所にいたのであった。
そしてそこで。マグナスと話をしていた。
「フォルカ」
「何だ?」
「一体どうしたのだ」
こうフォルカに問うてきたのである。
「あの時。御前は」
「何かおかしなところがあったか」
「ああ、あったな」
見ればマグナスの他にも数人いる。彼等はフォルカに対して声をかけてきていた。
「どう見てもな」
「何故あの時貴様は」
「俺は?」
「戦意に乏しかった」
彼等が言うのはそのことだった。
「何故か」
「普段の貴様ならあんなことはない」
彼等はフォルカに対して言う。
「満ち溢れんばかりの闘志を見せていた」
「しかしあの時は」
「知らん」
彼等の問いにこう言葉を返すのだった。
「俺は何も」
「知らないだと!?」
「そうだ」
また彼等に対して答えるのだった。
「知らん。俺はな」
「言っている意味がわからんな」
マグナスはここまで聞いてフォルカに言ってきた。
「今の貴様の言っていることは。わからん」
「わからないのならわからないままでいい」
フォルカも別にそれで構わないようであった。
「別に理解してもらおうとも思わない」
「何を考えている!?」
「フォルカ、貴様」
「俺は」
ここで彼は不意に呟いた。
「俺は何も」
「何だ!?」
「何かあるのか」
「いや、何もない」
やはり答えないフォルカだった。
「別にな」
「そうなのか?」
「フォルカ、果たして貴様は」
「俺は修羅だ」
今度のフォルカの言葉はこうだった。
「俺は修羅、このことは変わらない」
「そうだ、我等は修羅」
「それ以外の何者でもない」
「それでだ」
またマグナスが言ってきた。
「修羅界はさらに破滅に向かっている」
「破滅にか」
「王もまた動かれようとしている」
マグナスはこのことを今フォルカに対して言うのであった。
「王もな」
「そうか。ならば全ての修羅があの世界に向かうのだな」
「向かうのではない」
「このことはフォルカ」
また周りの者達がフォルカに声をかけてきた。
「これは貴様もわかっている筈だ」
「聞いていたな」
「ああ」
彼等の言葉に頷く。その通りだったのだ。
「聞いていた。あの世界もまた闘争の世界だ」
「そう、闘争」
「まさにそれに覆われた世界だ」
このことを述べていく。既にあの世界のことを知っている言葉であった
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