第六十九話 震える大地
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たいに出て来るんだろうがよっ!」
「ジュドー、俺も行く!」
その後ろからカミーユが出て来た。既にゼータツーのメガランチャーが構えられている。
「受けろっ!まずは御前等からだ!」
そのメガランチャーを修羅達に向かって放つ。まずは西の軍勢は一気に薙ぎ倒されていく。
西の軍勢が瞬く間にあらかた倒されると。次の敵が出て来たのだった。
「来たか!」
コウタがヤルダバオトの姿を認めて叫ぶ。
「フォルカ!手前かよ!」
「御前は」
「コウタだ!」
自分の名を叫んでみせる。
「御前だけは倒す!ここでな!」
「ならばその闘志、受ける!」
フォルカもまた応えてきた。
「ここでもな!」
「面白え!それならだ!」
コウタも受けて立つ。
「ここで倒してやる!言葉通りな!」
『だから待て』
「ロア」
今度はロアが彼を止めてきた。
『御前は落ち着け。さもないと』
「さもないと。何なんだよ」
『御前は死ぬことになる』
かなり直接的に忠告してきた。
『わかったな』
「死ぬ、俺がかよ」
『そうだ』
またそこを言ってきた。
『わかったな。いいな』
「御前まで言うのかよ」
コウタにとってはそれが腹立たしいことこのうえなかった。それがついつい言葉に出た。
「ったくよお」
『俺だからこそだ』
しかしロアの言葉も変わらない。
『言う。いいな』
「ちっ、けれど俺は!」
それでもコウタの闘志は変わらない。
「あの野郎!ここで今度こそ!」
『待て!』
「待つかよ!」
ロアの制止も振り切ってフォルカに突き進む。最早制止は聞かなかった。
だがここで。ロンド=ベルの面々はあることに気付いたのだった。
「ねえショウ」
マーベルがショウに声をかけてきた。
「あのフォルカだけれど」
「ああ」
話はフォルカに関するものだった。
「いつもと様子が違うわね」
「そうだな。そういえば」
ショウもそれに気付いたのだった。
「いつもの闘志がない」
彼は言った。
「弱い。何故だ」
「そうね。何かおかしいわ」
マーベルもそこを言う。
「何かがあったわね」
「ああ。だがコウタはそれに気付いていない」
それに気付ける程冷静ではなかったのだった。
「だがこれは間違いないな」
「そうね。フォルカに何かあったか」
彼はそれをまた言う。
「それが問題だけれど」
「だが今はそれよりも」
既に西の修羅は倒し南の主力との全面対決に入っていた。それに目を向けていた。
「フォルカの方が気になるな」
「そうね」
「ねえショウ」
ここでチャムも話に入って来た。
「どうしたんだ、チャム」
「そのフォルカだけれどね」
彼女もまたフォルカを見ていたのだった。
「迷いがあるよ」
「迷い!?」
「うん」
それをショウに告げる
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