第六十八話 放たれた凶獣
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に」
「あの、シンさん」
今度はカティアがシンに声をかけてきた。
「御冥福をお祈りします」
「御冥福!?俺が?」
「せめてここで逃げないと」
「だからまた」
統夜もカルヴィナも胸の前で手を合わせるだけだった。
「いつものパターンになるんだね」
「懲りないんだから」
かくしてカチーナに残骸にされるシンであった。皆その残骸を見て呆れるだけであった。
「で、とにかくだよ」
「ええ」
ジョッシュの言葉にリムが応える。
「次はアレクサンドリアでの戦いも考えられるんだよな」
「そうね。修羅だとやりそうね」
リムもまた修羅をそう見ていたのだった。
「だからやっぱりここは」
「すぐに戻って整備と補給だな」
ジョッシュの出した結論はこれであった。
「その通りです。それでは」
「はい」
ユンはレフィーナの言葉に頷く。
「全軍すぐにアレクサンドリアに帰還です。そしてそこで」
「整備と補給ですね」
「その通りです。ではすぐに戻りましょう」
「わかりました。それでは」
ショーンがレフィーナの言葉に頷いてみせてきた。
「帰りましょう。いいですな」
「了解」
「それでは」
皆それに頷く。これは話は決まりだった。
全軍アレクサンドリアに戻りすぐに整備と補給を受ける。そうして次の戦いに備えるのだった。あらたなる戦いに。
第六十八話完
2008・6・21
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