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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第六十五話 神よ百鬼の為に泣け
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れられぬようにしろ」
ブライはまた言った。
「それを徹底しろ。とりわけ格納庫をだ」
「格納庫を」
「考えられる限りあそこしかない」
彼もそう読んでいた。
「ゲッターを使って逃げるしかない。だからこそだ」
「言われてみれば」
「あそこしか」
「格納庫に精鋭を向けよ!」
ブライはあらためて指示を告げた。
「よいな!」
「はっ!」
「それでは!」
しかし指示を出したその瞬間だった。また部下が部屋に飛び込んできた。
「帝王、大変です!」
「今度はどうした!」
「格納庫が襲撃されました!」
「何だと、もうか!」
「捕虜の三人が襲撃を仕掛け」
「うむ!」
「ゲッターを奪い去りました!今ゲッターは奴等に奪われました!」
これこそブライが最も聞きたくなかった言葉だ。しかしそれが今告げられたのだった。
「まことか!」
「残念ですが」
その部下はこうも述べる。
「奪われました。そして」
「そして」
「帝王!」
また別の部下から声があがった。
「格納庫が完全に破壊されました!」
「むっ!」
「そしてそこから!」
「あれは!」
その時だった。艦橋からも見えた。
「ゲッターだ!」
「くっ、脱出したというのか!」
「おのれ、逃げおおせたか!」
ブライもまた艦橋からゲッターを見て声をあげる。そこには紛れもなく巨大な翼を持つ赤い悪魔がいた。悪を倒す禍々しい悪魔が。
「見ろ、ゲッターだ!」
カットナルがそのゲッターを見て言う。
「あれが出て来たということは」
「そうよ!無事であったか!」
それにケルナグールが続く。
「小童共、見事だ!」
「危機に陥りながらもそこから脱し再び姿を現わす」
そしてブンドルもまた言う。
「これこそが」
「美しい・・・・・・」
「くっ・・・・・・」
また二人に台詞を奪われて顔を顰めさせる。
「そういうことは止めてもらいたいものだが」
「五月蝿い!今は気取っている場合ではないぞ!」
「その通り!確かにあの連中は脱出した!」
ケルナグールもカットナルもここぞとばかりにブンドルに言う。
「援護だ援護!」
「急げ!」
「言われずともわかっている」
その程度のことはもう承知しているブンドルであった。
「ではこれより我が艦は」
「前進だ!」
「前にいる連中は踏み潰せ!」
カットナルとケルナグールがまた叫ぶ。
「そうだなブンドル!」
「踏み潰すのだな!」
「美しくない表現だがその通りだ」
彼もそれを認める。しかも今回は顔を顰めさせてはいない。
「前の敵を粉砕していく。よいな」
「よし、それならばだ!」
「突撃せよ!突撃だ!」
まずは三人が突撃する。文字通り前にいる鬼達を粉砕しながら。
「どけどけ!」
「この戦いもらった!」
「さて、戦士
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