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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第六十五話 神よ百鬼の為に泣け
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「そんなことはわかってる!」
武蔵はこうヒドラーに答える。
「最初からな!」
「わかっているだと!」
「そうだ!あいつ等は必ず助け出す!」
「愚かな。それより前に我等が処刑してやる」
酷薄な笑みと共の言葉だった。本気である。
「それでもよいのだな」
「それより前にあいつ等なら自分の力で抜け出してみせるさ」
こうも言ってみせる。
「だからだ。おいらはここで!」
「ここで。何だ!」
「貴様を倒す。覚悟しろ!」
「ぬううっ!」
「死ねーーーーーーーーーっ!」
その爪でヒドラーの要塞を切り裂いた。
「これで終わりだっ!」
「う、うわああああっ!」
ヒドラーもまた爆発に巻き込まれる。その中で最後の言葉を叫んだ。
「偉大なる帝王ブライに栄光あれーーーーーーーーっ!」
こうしてヒドラーもまた死んだ。百鬼帝国の両翼が散ったのだった。
「ヒドラー元帥とゲラー博士が戦死しました」
「立派な最期であったな」
「はい」
部下はブライに対して答えた。
「最後まで帝王、帝国を讃えられておりました」
「流石だ」
ブライはそれを聞いて彼等を称賛した。
「二人の死は無駄にはせぬぞ」
「御意」
「だからこそだ」
彼は言う。
「このままロンド=ベルを攻め立てよ!」
「はっ!」
「そしてだ!」
さらに言うのだった。
「捕虜達を出せ!」
遂にこの指示を出した。
「人質として盾にせよ。よいな」
「人間の盾ですね」
「よもや仲間は撃てまい」
そう言って残忍な笑みを浮かべるのだった。
「そこが狙い目だ。いいな」
「はっ、それでは」
「この戦いは我等百鬼帝国の命運がかかっている」
彼はそのうえで言った。
「手段を選ぶことはない」
「確かに」
「その通りです」
「だからだ。今こそ出すのだ!」
「御意!」
それに従い竜馬達を牢から出そうとする。しかし。
「大帝、大変です!」
「どうした!」
「捕虜達がいません!」
「何だと!」
それを聞いてさしものブライも驚きの声をあげた。
「どういうことだ、それは!」
「わかりません。ですがいません」
「くっ、探せ!」
それを聞いてすぐに危機を感じた。そのうえでの指示だった。
「この中をだ。いいな!」
「は、はい!」
「この中にいる筈だ」
これはもう確信していた。
「逃げられん何処に逃げようともな」
「確かに」
部下達も彼の言葉に頷く。
「どうあがいても脱出はできません」
「その通りです。あがくだけでしょう」
「あがきか」
ブライはその言葉を自分でも呟いた。
「確かにな。だが」
「だが?」
「要所も閉鎖しておけ」
こうも指示を出すのだった。
「それもよいな」
「はっ、それではそちらも」
「心得ました」
「蟻一匹逃
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