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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第六十三話 邪魔大王国の最期
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フローラの言葉を黙らせる。そのうえでさらに言う。
「それどころか人間共の言葉に騙されこの俺に疑いの目を向けようとしているな!」
「それは・・・・・・」
「竜魔帝王!」
ジーグが彼に叫ぶ。
「遂に出て来たか!」
「愚かな奴め!」
彼は今度はこうフローラを言い捨てた。
「俺の言う通りにしておればいいものを!」
「竜魔帝王」
しかし今のフローラは。その彼にあえて言うのであった。
「何だ」
「どうか世界制覇の野望をお捨て下さい」
彼女が言うのはそれであった。
「野望を捨てろだと」
「そうです」
帝王に対して答える。
「我々は地底で、地上の者は地上で」
こう述べる。
「それぞれ理想の暮らしをすればいいのです。ですから」
「黙れ!」
だが。竜魔帝王が聞く筈もなかった。一喝してそれを退ける。
「貴様俺に説教するつもりか!」
「お互いに傷つくことは無意味です!」
「フローラ・・・・・・」
それでもフローラは言う。ジーグはそれを見て彼女の心を知ったのだった。
「どうかそのお力を地底での豊かな国造りに振り向けて下さい!」
「裏切り者の貴様が言う筋ではないわ!」
しかし帝王はフローラのその言葉も心も退けるだけだった。
「最早容赦はせん!」
「むっ!?」
ここで異変が起こった。フローラが乗るヤマタノオロチが動きだしたのだ。
「な、何っ!」
ジーグはそのヤマタノオロチを見て叫ぶ。
「どうしたんだフローラ、いきなり!」
「だ、駄目だ!」
フローラは宙に対して答える。
「ヤマタノオロチがこちらのコントロールを受け付けない!」
「何だって!?」
「宙さん、大変よ!」
美和が宙に対して叫ぶ。
「今エネルギー反応を見てみたけれど」
「ああ」
「あのヤマタノオロチには爆弾が満載されているわ!」134
「何だって!?」
「竜魔帝王、これは!?」
「ロンド=ベルに、人間共にたぶらかされた貴様なぞ最早用済みだ!」
冷然と言い放ってきた。
「所詮貴様は人形!いらなくなれば捨てるだけだ!」
「そんな・・・・・・」
「さあ行くのだヤマタノオロチ!」
呆然とするフローラをよそにまた叫ぶ。
「裏切り者のフローラを乗せたままロンド=ベルを道連れにしろ!」
「竜魔帝王!」
甲児が竜魔に対して言う。
「手前何処まで汚い手を使えば気が済むんだ!!」
「戦いは勝てばいいものだ!」
これが甲児に対する返答だった。
「それを今日貴様達に教えてくれる!」
「ならば!」
今度は鉄也が言う。
「俺達は御前に敗北を教えてやる!」
「これまでの戦い!」
続いて大介が。
「今日ここで決着をつけるぞ!」
「面白い!」
竜魔もまたその言葉を受けて叫ぶ。
「これでこそ俺が直々に戦場に出てきた甲斐があるというもの
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