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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第六十二話 フローラの迷い
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「その傷では」
「幾らサイボーグでもやばいぞ」
「俺は地球を救う為に」
だが彼は言うのだった。
「母さんやまゆみ、多くの人達の小さな幸せを守る為に戦ってきた」
多くの戦いを経て。そうなっていたのだ。
「その愛の力がある限りこんなこけおどしの妖術などに負けてたまるか!!」
「宙さん!」
「うおおおおおおおおおおおおおおおおっ!」
「出たな宙!」
甲児がそれを見て会心の声をあげた。
「不死身の宙の火事場の馬鹿力!」
「見ろフローラ!」
司馬宙として、鋼鉄ジーグとしての言葉だった。
「これが愛の力」
「愛だと!?」
「そうだ!」
また叫ぶ。
「これが人間の力だ!」
「人間の力・・・・・・」
フローラはその言葉を聞いて動きを止める。しかしその時だった。
「鋼鉄ジーグよ!」
「なっ!」
巨大な戦艦が戦場に現われた。その艦首にいるのは。
「最早悠長なことは言わん!俺が相手だ!」
「出て来たか竜魔帝王!」
そして彼だけではなかった。
「な、何ィ!」
「まさか!」
ハニワ幻人の軍勢も。かなりの数がいた。
「あれだけの数の軍勢がいたのか!」
「まだ!」
これにはロンド=ベルも驚きを隠せない。しかもそれだけではなかった。
「お、おいまだ出て来るぞ」
「あんなにいるのかよ」
「くっ、今の我々ではこれ以上の戦闘は無理だ」
ブライトはその新手の大軍を見てこう判断せざるを得なかった。
「止むを得ん。ここは」
「そうだな」
それにクワトロが頷く。
「それしかない」
「総員撤退!」
ブライトは正式に指示を出した。
「ここは一度後退するぞ!」
「け、けれど艦長!」
カツがブライトのその指示に対して言う。
「ここで退けば」
「カツ、わかっている筈だ」
そのカツにアムロが言ってきた。
「今の我々にはあれだけの数の相手はできない。それに」
「それに?」
「御前も感じている筈だ」
次に言うのはこのことだった。
「このプレッシャー、只者じゃない」
「確かに」
それは竜魔帝王からのものだった。
「このプレッシャーは」
「だからだ。ここは撤退する」
アムロもそれを言うのだった。
「わかったな」
「・・・・・・はい」
カツが頷くと他の面々もそれに従う。ロンド=ベルはムゲ軍との戦闘も中止し戦場から離脱していく。竜魔帝王は余裕の笑みを以ってそれを見送っていた。
「そうだ、下がるがいい」
「竜魔帝王!」
宙がその彼に対して叫ぶ。
「次だ!次の戦いで!」
「どうするというのだ?」
「御前を倒す!」
それを宣言するのだった。
「それを覚えていろ。いいな!」
だが今は退くしかなかった。ロンド=ベルは止むを得ず撤退する。そして一旦佐世保の基地に戻り。そこでまずは整備と補給を受け
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