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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第六十一話 百鬼と竜魔
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たやつだよ」
「お握りですか」
「やっぱりこれだよね」
シンジはにこりと笑って皆に言う。
「こうした時の御飯って。これが一番美味しいよ」
「フン、ソーセージが一番よ」
アスカはいつもの減らず口の中でそのお握りを食べている。レーションのソーセージをおかずに。
「大体ね、あんた何かと」
「猿蟹合戦の猿みたいに食っていて言うんじゃねえよ、赤猿」
またシンが参戦してきた。
「御前はとっとと食い終わって木に登ってウキャウキャ言ってろ」
「シン、今のは言い過ぎよ」
ミレーヌも思わず顔を顰めるシンの今の言葉だった。
「幾ら何でも」
「言ってくれるじゃないの、このシスコンのロリコンの変態が」
「何ィ!?」
そして言い返さないアスカではない。二人はお握りの米粒をそれぞれの頬につけたまま睨み合いだした。
「誰が変態だ!」
「猿って誰のことよ!」
「御前に決まってるだろこの雌猿!」
「レディーに猿なんていい度胸ね!」
「御前の何処がレディーだ!」
二人の言い合いは続く。
「モンキーガールとでも名乗っておけ!」
「ド変態が何を言うのよ!」
「俺は変態じゃない!」
「変態よ!」
最早食事をよそに喧嘩をしている。
「シスコンにロリコンなんてね!恥ずかしくないの!」
「御前に言われなくない!」
「じゃあ認めるのね!」
「誰が!」
もう互いの胸倉を掴み合っている。お握りを食べながら。
「あんたが変態だって!」
「御前が自分を猿だって認めろ!」
「言ったわね!」
「そっちこそ!」
遂につかみ合いになった。やはり仲が悪い。とりあえずこの二人は放置され食事を安全な場所に置かれたうえで話の再開となった。
「それでだ」
「はい」
一同アムロの言葉に応える。アムロはお握りを食べている。
「最初はこのレーションもまずかったんだ」
「俺が知ってるそのレーションですよね」
「そうだ。ところがそれがあんまりにも酷いということで」
「改善されたんだな」
「その通りだ。それが今のこのレーションなんだ」
光にも答えたのだった。
「味付けも変えてカロリーや栄養バランスも改善されている」
「そうなんですか」
「ああ。だからこれだけでもう全然違う」
ショウの言葉に述べる。
「他に色々な食べ物もあるしな。連邦軍の食事はいい」
「そういえば何か」
ふとマーベルが気付いた。
「私達こうした食事は殆ど食べていませんでしたね」
「ああ、そういえばそうだな」
ショウもマーベルのその言葉で気付いた。
「サンドイッチやお握りが多かったな、この場合は」
「そうです」
「そうだった。それを考えると案外新鮮に感じるな」
「保存用の食べ物ですけれどね」
シンジが笑って述べる。
「それでもそういう意味なら」
「そういうこと
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