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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第六十一話 百鬼と竜魔
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どね」
同じアメリカ人のマーベルも言う。
「実際に見るのははじめてよ」
「牧場の娘さんにはわからんさ。パイロットの苦しみはな」
「トッド、御前本当に嫌なんだな」
「じゃあよ、ショウ」
しかめっ面をショウに向けての言葉だった。
「試しに食ってみろ。すげえからよ」
「マリューさんの料理よりもか」
「ああ、あれは核兵器だから論外だ」
それは論外だろ言う。
「あんなの食ったら死ぬだろうが」
「それはそうだけれど」
「わかったらとりあえずそれを食ってくれ」
あらためてショウに勧める。
「とんでもない味だからよ」
「わかった。それじゃあ」
トッドに勧められるままパックを開けて中身をフォークで突き刺して口の中に入れる。すると。
「どうだ、まずいだよ」
「いや、思ったより」
しかしショウはこう答えてきた。
「いや、むしろ」
「美味いっていうのかよ」
「そうだ、中々いける」
トッドへの返答であった。
「食べられないってわけじゃない。全然大丈夫だ」
「あれ、おかしいな」
トッドはショウのその言葉を聞いて眉を顰めさせた。
「そんなことはないんだがな。じゃあ俺も試しに」
「食べてみるのね」
「食わないと駄目だろ」
チャムに言葉を返す。
「どっちにしろな。食わないと死ぬぜ」
「それはそうだけれど」
「まずはこれだ。ゼリービーンズ」
忌々しげに料理の名前を口にする。
「これのまずさがよ、もうそれこそ」
「凄いのね」
「口が曲がるってもんだが・・・・・・おや」
一口食べて言葉の調子が変わった。表情も。
「いや、結構いけるな」
「美味しいの」
「ああ、美味い」
チャムにも答える。
「思ったよりもっていうかかなりな」
「まずくはないのね」
「平気で食える」
また答える。
「いや、こんなに美味いとは思わなかったな」
「味付けが変わったのか?」
ショウはこう考えた。
「連邦軍も」
「そうじゃないのか?」
アムロがトッドに応えてきた。見れば彼も同じレーションを食べている。
「料理の味は将兵の士気に大きく影響するからな」
「そうなの」
それにレイが応えて呟く。
「私はお肉でなければそれで」
「レイちゃんはまた特別だよ」
光はデザートのアイスクリームを美味しそうに食べている。
「それでも野菜系のレーションを食べていたじゃないか」
「美味しかったわ」
レイは答えた。
「それも結構」
「甘いのが少し残念だけれどね」
海にしてはそうらしい。首を少し捻っての言葉だった。
「私甘いのはちょっと」
「私としては和食が」
風もそれが少し不満なようだった。
「お握りでもあればいいのですが」
「お握り?あるよ」
シンジが早速一個風に差し出してきた。
「よかったらどうぞ。皆で握っ
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