暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第六十一話 百鬼と竜魔
[8/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
るのね」
「そうだ、あれだ!」
クスハに応えながらヒドラーの乗る移動要塞に向かう。既に真・虎龍王に変形している。
「四神の力、今ここに!」
言いながら剣を構える。
「破邪斬断、万騎両断!」
真・虎龍王に四神の力が宿る。その剣に赤い炎がオーラとなって沸き出ている。そしてそれを手にヒドラーに突き進み皿に叫ぶ。
「必殺!虎王斬神陸甲剣!」
剣を一閃させた。それだけだった。だがその一撃で要塞の動きは止まった。ヒドラーの周囲でもあちこちから爆発が起こっていた。
「何だと!一撃でか!」
「閣下、このままでは!」
驚く彼に部下の一人が声をあげる。
「もちません!」
「ここは!」
「わかっておる。総員撤退!」
彼は即断して命令を下した。
「一時下がるぞ。よいな!」
「はっ!」
「ヒドラー元帥」
壊れかけているモニターにフローラが姿を現わす。彼女はヒドラーに声をかけてきていた。
「何だ?」
「撤退するのだな」
「フン、見ての通りだ」
忌々しげな顔で彼女に答える。
「こうなっては致し方あるまい」
「わかった。では後詰は私が受け持とう」
「貴殿がか」
「そうだ。といっても先に撤退してもらうだけだがな」
表情を変えずにこう述べる。
「それでいいな」
「構わん。わしの部隊もこの要塞ももうもたん」
「わかった。それではな」
「では先に撤退する。よいな」
「うむ」
こうしてまずはヒドラーが撤退しその次にフローラが撤退する。彼女はその時に最後にジーグに対して攻撃を浴びせてきた。オロチの炎がジーグを襲う。
「これは別れの挨拶だ!」
「ふん、当たるか!」
しかしジーグはその炎を何なくかわす。軽快な動きで。
「そんな攻撃!」
「すぐに会う。だがその時は」
「何だというんだ!」
「貴様の最後だ!よく覚えておけ!」
こう言い残して姿を消す。百鬼帝国及び邪魔大王国との決戦はまずは彼等の勝利に終わった。
勝利を収めたロンド=ベルはまずは解放した地区に駐屯しそこで警戒にあたりつつも休息に入った。戦士達に早速食事が出される。
「ああ、これかよ」
「これって?」
「これな、すげえ嫌な思い出があるんだよ」
トッドがチャムに説明していた。実際に彼は嫌そうにその食事が入ったパックを受け取っていた。一人数個ずつあるがトッドはどれも嫌そうな顔で受けていた。
「レーションな。これはな」
「そんなに嫌なの」
「まずいぞ」
顔を顰めさせて言う。
「それもとんでもなくな」
「そんなにまずいの」
「ああ、まずいなんてものじゃねえ」
それをチャムだけでなく皆にも力説する。
「アメリカ軍で一番困るのがこれなんだよ。レーションがな」
「ふうん」
「まさかここで出て来るなんてな。まだあったのかよ」
「噂には聞いていたけれ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ