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IS インフィニット・ストラトス〜転生者の想いは復讐とともに…………〜
number-18 unhappiness
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ロット・デュノアの存在を。
あいつの目の前で母親を殺したのは麗矢だった。
デュノア社のデュノア夫人から頼まれてやったことだ。――――依頼をこなした後に夫人も殺したが。
あいつはもう大体の検討をつけているらしい。
あとは確証待ちだそうだ。
確証が掴めれば今にでもやってくるだろう。
親の敵を討つために麗矢のもとへ。
まあ……それがいつになるかは分からないが。
もしかしたら、もう分かっていて、不意を突こうと狙っているのかもしれない。
まだ確証が掴めなくて焦っているのかもしれない。
そんなことはどうでもよかった。
デュノアの件が詰めが甘かったと言わざるを得ない。
あの時、見られていたのだ。――――素顔を。
周りが暗かったことと、恐怖でトラウマになっていることで思い出そうとすると体が拒否反応を起こすらしい事が、麗矢にとってはラッキーなことだった。
本当はその時にばらしてしまえば良かったが、気の迷いから躊躇ってしまったことが今になって悔やまれる。
段々辺りが暗くなってきた。
もう七時を過ぎているのだろう。
地平線に沈む夕日を眺めながら、ダラダラとらしくもなく長く考え込んでしまったが、まあたまにはいいのかもしれない。
フェンス越しに眺めていた景色から目を離す。
コツコツと音を立てながらドアに向かっていく。
そしてドアまで行き、ドアノブに手をかけて一瞬振り返った。
空の色はオレンジ色と紫色と闇のような黒色が入り混じっていた。
影は長く伸びている。
麗矢は屋上から出ていった。
それと同時に夕日が地平線に沈む。
空は暗い夜、闇の中にのまれた。
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