第一章 無印編
第十三話 『介入者』
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いたのだ。
そのアースラのブリッジである場所の艦長席に座しているミント色の髪をした『リンディ・ハラオウン』が、
「ここが次元震の反応が観測された地球という星ね」
「はい、リンディ艦長。この世界には魔法技術は存在していないようです。
ですがスクライア一族の話でこの世界にジュエルシードというロストロギアが海鳴市という町を中心にして散らばったそうです。
それともう一つ、そのジュエルシードを発掘したという双子の兄妹が行方不明になっているそうです。
おそらく捜索にあたっているものではないかと…」
若い茶色の髪をしたオペレータの女性、『エイミィ・リミエッタ』がリンディにそう伝えた。
リンディはただ「そう…」とだけ答えて、映し出された二人の写真を見ていた。
そこにはユーノとフィアットの顔写真が載っていた。
「捜索者は二組いるそうね。どちらかに協力している可能性があるわ。
小規模とはいえ次元震が発生したのは事実…放っておくことはできないわ。
だからそういう事だけど頼めるわね、クロノ?」
「もちろんです艦長。僕はその為にいるんですから…」
リンディにクロノと言われた全身黒ずくめのバリアジャケットを着ているまだ幼さが残る少年はそう答えた。
そしてクロノは転移装置で海鳴市に降り立った。
「ここが地球か…」
クロノはバリアジャケットを解いて私服の姿になり(これも全身黒)しばらく人気がない場所を歩いていた。
「(小規模次元震が起きたのはここの近くだというのにあまり騒ぎは起きていないようだ。もしかしたら結界内で起きたことなのかもしれないな)…ん?」
そこでクロノは近くから微かだが魔力反応をキャッチした。
焦らずに向かってみるといつの間にか公園に着いていた。
そしてクロノはそこで幻想的な光景を目の当たりにする。
一人の煌めく緋色の髪をした少女が何の歌かは分からないが目を閉じ両手を合わせて歌っている。
それだけならまだ別にたいしたことではないがその少女を中心に数十匹の様々な動物達が集まって聞き入っている。
「(不思議な光景だ…でもあの少女と肩に乗っているフェレットから魔力反応を感じる。
どちらも普通の人と比べると大量の魔力を持っている。特に緋色の髪の子はもしかしたらランクは僕以上かもしれない…)」
クロノはさっそく重要人物かもしれない者を発見したのでブリッジに連絡を取った。
そしてブリッジではクロノの報告を受けてその少女の映像を映し出される。
するとクロノと同じでやはり幻想的に見えたのだろう、その少女に見入っていた。
だがリンディはいち早く復帰し、
『わかりました。クロノ、頃合いを見て接触を試みてちょうだい』
「わかりました。ですが白の場合は…いや、それはないでしょうね。二人ともおそら
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