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IS インフィニット・ストラトス〜転生者の想いは復讐とともに…………〜
number-17 the present state
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める。
今日、正式に梅雨明けが発表され、本格的に夏に入ってきた。
そんな空は雲に覆われることなく、綺麗な青空を広げていた。
――バシン!
突如として頭に走る衝撃。
痛みを堪え、顔を上げると千冬がいた。片手には出席簿を持って。
「ちゃんと授業を受けろ。」
麗矢の返事を聞く前に教卓へ向かっていく。
気を改めてノートと向き合った。
◯
放課後。
麗矢は楯無と武道館で向き合っていた。
楯無の提案でISではなく、生身で戦ってみようということになった。
これは勝敗に関係がないものだ。
「じゃあ、行くわよ。」
「いつでも。」
楯無が合図もなしに麗矢に掴み掛る。
それを左に動いて後ろを取ろうとする。
そうして伸ばされた手を払いのけ、麗矢の体、正中線を狙って掌打を打ち込む。
しゃがんで避けて縮めた足をばねにして、楯無の腹めがけ拳を打ち込もうとする。
だが、その前に楯無が足でそれを止め、頭に掌打を打ち込む。
――――グウッ……
意識が飛びそうになるが何とか保った。
麗矢の拳を止めていた楯無の足をつかみ、バランスを崩させる。そのまま軸足になっているもう一つの足を蹴る。
ドタッと音を立てて倒れた楯無は、地に手を付けて飛び跳ねるようにして立ち上がった。
ちょっと無駄なことをしている間に麗矢も体勢を立て直す。
仕切りなおして今度は麗矢から攻撃を仕掛ける。
麗矢は乱撃を繰り出し続ける。
それを流して反撃に出たいが、予想以上に攻撃が重く流すことで精一杯の楯無。
そんな工房も唐突に終わりを迎える。
――――ッ!!
ゴウッと風切音が聞こえるぐらいの速度で楯無の鼻の先に拳が迫る。
思わず目を瞑ってしまうが衝撃は来なかった。
楯無が目を開けると目の前に拳が止まっていた。
「俺の勝ちでいいか?」
「えっ、ええ。」
接戦であったが麗矢の勝ちである。
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