暁 〜小説投稿サイト〜
IS《インフィニット・ストラトス》〜星を見ぬ者〜
第九話『飛来する悪意』
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話



迫り来る破片をスウェンは見る。


(エールの武装ではあれを破壊するのは不可能だ……このままではラウラが……何か方法は……!?)


その時、エールストライカーが光り輝き、スウェンの前に文字が現れる。


「これは……いける!」


そして、エールストライカーは粒子化し、新たに左方に大型の砲台の搭載されたパックが装備され、右肩に複合兵装ユニット“コンボウェポンポッド”が装備される。


「“ランチャーストライカー”換装完了!」


パック本体のアームに接続された砲台、超高インパルス砲“アグニ”を腰へと移動させる。ストライクのツインアイの右側に照準枠が表示され


「……」


カーソルが破片に合わさり、ロック音が鳴り


「撃ち抜く!!」


アグニの砲口から放たれた高出力のビームは一直線に破片へと向かう。


「ぐうっ!!」


あまりの反動で後方へ押されるスウェン。すると、スウェンの体をラウラが支える。


「スウェン少尉! 後ろは任せてください!」


「ああ! このまま消失させる!!」


照射されたビームは破片全体を覆いつくし、完全に消滅させてしまった。撃ち切ったスウェンはがくりと腕を下げ


「……何とかなった、か」

「は、はい。そうですね……」

『スウェン! ラウラ! 何故命令どおり退避しなかった!』


通信からシュハイクの怒声が響く。


『うまくあれを破壊出来たから良かったものを! ISを起動してるとはいえ、どうなっていたか解ったものではない!』

「待ってください! スウェン少尉は私を守ってくれる為に行動を! 全ての責任は私にあります!」

「ラウラ……」

『……はぁ、全く意外に無茶をするんだな、スウェン、お前は』

「……申し訳ありません」

『本来なら命令違反で懲罰ものだが、二人の無事に免じて取り消しにしてやる。後で私の所へ来い』

「は、はい!」

「了解しました」


そして、スウェンはストライクを待機状態にし、ストライクを見る。


(守りたいと思ったから応えてくれたのか?……ふっ、助かったよ相棒)


撫でるようにストライクに触れたスウェンであった。




[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ