第九話『飛来する悪意』
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迫り来る破片をスウェンは見る。
(エールの武装ではあれを破壊するのは不可能だ……このままではラウラが……何か方法は……!?)
その時、エールストライカーが光り輝き、スウェンの前に文字が現れる。
「これは……いける!」
そして、エールストライカーは粒子化し、新たに左方に大型の砲台の搭載されたパックが装備され、右肩に複合兵装ユニット“コンボウェポンポッド”が装備される。
「“ランチャーストライカー”換装完了!」
パック本体のアームに接続された砲台、超高インパルス砲“アグニ”を腰へと移動させる。ストライクのツインアイの右側に照準枠が表示され
「……」
カーソルが破片に合わさり、ロック音が鳴り
「撃ち抜く!!」
アグニの砲口から放たれた高出力のビームは一直線に破片へと向かう。
「ぐうっ!!」
あまりの反動で後方へ押されるスウェン。すると、スウェンの体をラウラが支える。
「スウェン少尉! 後ろは任せてください!」
「ああ! このまま消失させる!!」
照射されたビームは破片全体を覆いつくし、完全に消滅させてしまった。撃ち切ったスウェンはがくりと腕を下げ
「……何とかなった、か」
「は、はい。そうですね……」
『スウェン! ラウラ! 何故命令どおり退避しなかった!』
通信からシュハイクの怒声が響く。
『うまくあれを破壊出来たから良かったものを! ISを起動してるとはいえ、どうなっていたか解ったものではない!』
「待ってください! スウェン少尉は私を守ってくれる為に行動を! 全ての責任は私にあります!」
「ラウラ……」
『……はぁ、全く意外に無茶をするんだな、スウェン、お前は』
「……申し訳ありません」
『本来なら命令違反で懲罰ものだが、二人の無事に免じて取り消しにしてやる。後で私の所へ来い』
「は、はい!」
「了解しました」
そして、スウェンはストライクを待機状態にし、ストライクを見る。
(守りたいと思ったから応えてくれたのか?……ふっ、助かったよ相棒)
撫でるようにストライクに触れたスウェンであった。
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