第四章
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とに」
「そうだな。私もわからなかった」
王もだというのだ。
「しかしヴォルテールはわかった」
「彼だからこそですか」
「そうだ、だが謎はだ」
その謎自体の話にもなる。
「例えどの様な謎であってもな」
「ああした謎でもですか」
「謎は人が解き明かそうとすれば解かれる」
「必ずですか」
「必ずな」
今の話の様にだというのだ。
「そうなる。ヴォルテールはそれを我々に教えてくれたのだ」
「どの様な厄介な謎も人が解こうと思えば解かれる」
「そのことをな」
王は微笑みのまま周りに話す、ロココの華が咲くベルサイユ宮殿での一場面だ。そうなっていくのは謎だけではない、ヴォルテールはこうも言ったとも言うが正史には残っておらずこの話にしても真実かどうかはわからないが面白い逸話であるのでここに書き残しておくことにする。
仮面の美女 完
2013・1・28
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