第一章
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ですか」
「そうじゃ」
家康は本多に確かな声で言った。
「しかし興味はある」
「さすれば」
「呼べるか」
家康は問うた。
「その阿国という者を」
「すぐに都に人を送りますか」
「そうしようぞ」
こうして家康は都にいる阿国を江戸に呼ぶことにした。程なくして急に人が集まってきている江戸に阿国が来た、阿国はこれまた急に築かれている江戸城の家康の前に出た。
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